飲食店の集客ニュース

飲食店のリピート率とは?測り方と上げ方、リピーターを増やす3原則

リピーターは、店の売上を毎月下から支えてくれるお客様です。広告を止めても来てくれて、友人を連れてきてくれることもあります。

ところが「リピート率を上げたい」と言っても、何を分母に何を数えるかは店によってばらばらです。定義がそろっていないまま「目安は〇%」という数字と比べても、打ち手は決まりません。

この記事は、飲食店に特化したWEB集客のコンサルティング会社である株式会社STABBLEが書いています。当社は自社でも飲食店(モルゲン)を運営しています。調査データに加えて、自店でリピートをどう測り、どう改善しているかの仕組みも開示します。

この記事の結論

  • リピート率は2種類あります。 「お客様の外食のうちリピート利用の割合」と「店に来た新規客が再来店した割合」は別物です。自店で追うのは後者と、売上に占めるリピーターの割合です
  • 「期待を超えた満足」がリピートを分けます。 2024年の調査では、期待を超えて満足した人の37.5%が強いリピート意向を持ち、期待ほどではなかった人では12.9%でした
  • 測れないものは測れないと認めます。 POSの伝票に客の識別子が無ければ、誰が再来店したかは分かりません。LINEや予約台帳で来店と客を結びつけて、初めて測れます
  • 改善は低評価から読みます。 当社の店では、低評価のアンケートを当日中に店へ共有し、店長が週1回、改善点から読んでいます

飲食店の「リピート率」は2種類ある

「リピート率」という言葉は、見る側によって意味が変わります。まず定義をそろえます。

お客様から見たリピート利用の割合

お客様1人の外食のうち、前にも行った店をまた使った割合です。

リクルートのホットペッパーグルメ外食総研の調査(2019年2月、首都圏の20〜64歳、2,106人)では、1週間の外食のうちリピート利用が77.3%、初めての店は22.7%でした。業態別で最も高いのは牛丼・カレーなどの一品もの専売業態で95.1%、喫茶店・カフェでも83.8%でした(飲食店リピート実態&リピート要因調査、2019年10月公開)。

ぐるなびのユーザー調査(2024年4月、1,996人)でも、6ヶ月以内に同じ店を複数回利用した人は76.9%でした(ぐるなびPRO、2024年5月公開)。

つまり、お客様の外食の大半は「知っている店」です。新しい店を開拓する機会は、もともと少ないということです。

ただし、これはお客様側の数字です。「自店に来た新規客の77%が戻ってくる」という意味ではありません。

店から見た新規再来店率とリピーター比率

店が自分で追う数字は、主に次の3つです。

指標計算式
新規再来店率期間中に初めて来た客のうち、決めた日数以内に再来店した人数 ÷ 初めて来た客の人数
リピーター比率(客数)期間中の来店客のうち、2回目以降の人数 ÷ 来店客の人数
リピーター売上比率期間中のリピーターの売上 ÷ 期間中の売上

計算例(数字は説明のための仮のものです):

  • 4月に初めて来た客が200人。そのうち90日以内にもう一度来た人が40人なら、新規再来店率は20%
  • 4月の来店客が1,000人。そのうち2回目以降の人が450人なら、リピーター比率は45%

同じ店でも、どれを「リピート率」と呼ぶかで数字は大きく変わります。社内で話すときも、どの式の数字かを必ず添えてください。「90日以内」のような再来店の期限も、業態に合わせて先に決めておきます。

「リピート率の目安」「1:5の法則」をそのまま信じない理由

「飲食店のリピート率は〇%が目安」という数字をよく見かけます。しかし、調べた範囲では、調査名・対象・定義を示した一次出典のあるものは見つかりませんでした。上で見たとおり、定義が違えば数字は何倍も変わります。他店の目安より、自店の前月・前年と比べるほうが確実です。

「新規客の獲得には既存客の5倍のコストがかかる(1:5の法則)」という話もよく言われますが、出どころははっきりしません。マーケティング用語の解説でも出典が明確でないとされています(ミツエーリンクス)。ハーバード・ビジネス・レビューの記事は、倍率は研究や業界によって5〜25倍と幅があると書いています(HBR, 2014)。

新規客を呼ぶ費用とリピーターを保つ費用のどちらが重いかは、店によって違います。広告費と客数を自店で並べて確かめてください。

自店のリピート率を測る手順

  1. 定義を決める: 上の3つのうち、どれを追うか。再来店の期限(例:90日以内)も決める
  2. 客と来店を結びつける手段を決める: 予約台帳、LINE、会員カードなど、「誰が来たか」が分かる記録を用意する
  3. 月ごとに記録する: 毎月同じ日に、同じ式で集計する
  4. 同じ条件で比べる: 月の途中なら、前月・前年の「同じ日数分」と比べる
  5. 理由と並べて見る: 数字が動いたら、アンケートの自由記述など「なぜ」が分かる情報と並べて読む

使うデータ

データ分かること分からないこと
POS(レジ)客数、客単価、売れたメニュー伝票に客の識別子が無ければ、誰が再来店したか
予約台帳予約した人の名前・電話番号から、再来店かどうか予約なしで来たお客様
LINE公式アカウント来店時にチェックインしてもらえば、来店と客を結びつけられるチェックインしなかったお客様
Googleビジネスプロフィール検索・マップで見られた回数、経路検索や電話の数誰が来たか、再来店したか

当社の飲食店での測り方

当社の店では、次のように測っています。

  • リピーター率: LINEでチェックインしたお客様のうち、再来店した人の割合
  • リピーター売上比率: 売上のうち、リピーターの売上の割合
  • 紹介経由の割合: 知人の紹介で来たお客様の割合

リピーター率とリピーター売上比率は、分母が違うので別々に見ます。同じグラフに並べると、どちらが動いたのか読み違えるからです。

月の途中で見るときは、前月・前年の「同じ日数分」と比べます。データが取れなかった月は0ではなく「−(欠測)」として扱います。0と書くと、リピーターが本当にいなかった月と区別がつかなくなります。

測れないこと

正直に書くと、当社の店でも測れないことがあります。

POSの伝票には客の識別子が無いので、「リピーターが何を頼んだか」は出せません。LINEで来店と客を結びつけない限り、リピートは正確には測れません。チェックインしないお客様の分は、数字から漏れています。

完璧な数字を待つより、「この数字はここまでしか分からない」と決めたうえで、毎月同じ方法で追い続けることが大切です。

お客様がリピートしない理由 チェックリスト

先ほどの2019年の調査では、リピートする店を選ぶときに重視する点も聞いています。

重視する点(回答の割合)自店で確かめること
料理がおいしい(69.6%)看板メニューの味が日によってぶれていないか。混んだ日に質が落ちていないか
コストパフォーマンスが良い(48.6%)価格に対して、量・質・体験が見合っているか
席がゆったりしている(40.4%)詰め込みすぎていないか。長居しにくい席になっていないか
アクセスがよい(40.2%)駅からの道順、営業時間、予約のしやすさが、Googleマップやグルメサイトで正しく伝わっているか
清潔感がある(33.3%)トイレ、テーブル、メニュー表、スタッフの身なり
顔なじみの店員がいる(8.6%)名前や好みを覚える前に、上の4つが足りているか
常連扱い・特別扱いしてくれる(6.2%)特別扱いより、毎回同じ品質で迎えられているか

注目したいのは、「常連扱い・特別扱い」を重視する人が6.2%しかいないことです。お客様がまた来る理由は、まず料理と価格と居心地です。

このほか、現場でよく聞く「リピートしない理由」は次のとおりです。

  • スタッフの接客に不満があった
  • 料理の量や価格が、写真や口コミで想像したものと違った
  • 店内が不衛生、設備や雰囲気が良くなかった
  • 立地や営業時間が通いにくい
  • 悪い印象はないが、特に良い印象もなく、店を忘れていた

最後の「忘れていた」は、不満がないぶん気づきにくい理由です。次の3原則の2つ目と3つ目で扱います。

リピーターを増やす3原則

1. 満足度の式を理解する

お客様の満足度は、次の式で考えると整理しやすくなります。

満足度 = 利用したときの実感 - 利用する前の期待

2024年のホットペッパーグルメ外食総研の調査(首都圏・関西圏・東海圏の20〜69歳、有効回答9,606人)は、この考え方を数字で裏づけています(飲食店への期待と満足度、リピート意向についての調査、2024年5月発表)。

初めて利用した店への満足度強いリピート意向(すでにリピートした+すぐリピートしたい)
事前の期待を超えて満足37.5%
事前の期待ほどではない12.9%
事前の期待より大きく劣る10.6%
回答者全体27.0%

同じ調査で、「期待相当以上」に満足した人は87.0%でした。期待どおりは、もう当たり前です。差がつくのは、期待を超えた32.4%に入れるかどうかです。

実感を上げ、期待を上げすぎない。そのために押さえることは3つです。

  • 店の質を保つ: 料理・雰囲気・接客を、いつ来ても同じ水準に保つ。アンケートや口コミから改善点を拾い、直し続ける
  • 値段を見直す: 金額以上の味や価値を出せているか、定期的に確かめる
  • 期待を上げすぎない: 実物と違いすぎる写真や、誇張した紹介文を使わない

期待を作る場所も分かっています。同じ調査で、初めての店への期待を作った情報源は、グルメサイト・口コミサイト26.4%、店構えや店先のメニュー22.2%、家族・友人・知人の口コミ14.7%、SNS 11.1%でした。SNSは20代で高く、女性28.1%、男性26.2%です。

グルメサイトの写真、店先の看板、SNSの投稿。この3つが実物とずれていないかを見直すことが、期待を「超えられる高さ」にそろえる第一歩です。

2. ピーク・エンドの法則を意識する

ピーク・エンドの法則は、心理学者ダニエル・カーネマンらの研究で知られる考え方です。人は体験を振り返るとき、全体の平均ではなく、最も感情が動いた瞬間(ピーク)と、終わりの瞬間(エンド)の印象で評価しやすい、というものです。

飲食店に置き換えると、次のようになります。

場面飲食店での例意識すること
ピーク看板料理が運ばれてきたとき、一口目提供の仕方、料理の説明、一番おいしい状態で出せているか
エンド会計から退店まで待たせない会計、忘れ物の声かけ、見送りの一言

「悪い印象はないが、特に覚えていない」店は、次の店選びで思い出してもらえません。全部を完璧にするより、ピークとエンドの2か所に手をかけるほうが、限られた人手でも印象に残せます。

3. 来店後の接点を持つ

お客様が店を忘れる前に、もう一度思い出してもらう接点を用意します。

  • Googleビジネスプロフィール: 新メニューや営業時間の変更を投稿する。口コミには、良い内容にも悪い内容にも丁寧に返信する。返信は、これから来るお客様にも店の人柄を伝えます
  • LINE公式アカウント: 友だちになってもらったお客様に、新メニューや季節の案内を届けられる。予約や来店のチェックインにも使える
  • Instagram・X: 料理や店の様子を発信し、フォローしてくれたお客様の目に定期的に入る

どの接点も、送りすぎると逆効果です。お客様が「知ってよかった」と思う情報に絞ってください。

Instagramの使い方は、飲食店のインスタ集客の記事で詳しく書いています。

当社の飲食店で続けていること

満足度の式でいう「実感」を下げている原因は、店の中からは見えにくいものです。当社の店では、来店客向けのアンケートでそれを拾っています。

アンケートの設問

外部のアンケートサービスを使い、LINEで回答してもらっています。

形式設問
5段階評価味、提供スピード、接客、清潔感、再来店の意向(総合はこの5つの平均)
選択式店を知ったきっかけ、利用目的
自由記述気になった点・改善点、最も満足したメニュー、良かったスタッフ

「再来店の意向」を点数で聞いているのは、実際の再来店を測れないお客様についても、リピートの兆しを見るためです。

低評価は当日中に店へ知らせる

総合評価が3.0以下の回答は、当日中に店へ知らせています。

3.0にしたのには理由があります。2.0では、本当に不満を持ったお客様を拾いきれませんでした。4.0では通知が多すぎて、大事な1件が埋もれました。その間を取ったのが3.0です。

通知には、LINEの名前・性別・年齢といった個人情報は載せません。店が知るべきなのは「誰が」ではなく「何が」だからです。

店長は週1回、改善点から読む

店長は週に1回、前週のアンケートの自由記述を読みます。そのとき、点数の低い回答の改善点から読みます。

満足した声から読むと、安心して手が止まります。直すべきことは、低い点数の回答に書かれています。

リピーター確保の施策

お客様との接点を、来店前・店内・退店後に分けて整理します。

段階施策ねらい
来店前グルメサイト・Googleビジネスプロフィール・SNSの写真とメニューを実物に合わせる期待を上げすぎない(満足度の式)
来店前予約時に名前と連絡先を残してもらう再来店を測れるようにする
店内看板料理の出し方、一口目を磨くピークをつくる
店内混雑時も提供スピードと清潔感を保つ実感を下げない
店内アンケートやチェックインの案内を置く声と来店の記録を集める
退店後会計と見送りを丁寧にするエンドを良くする
退店後低評価の声を当日に共有し、週1回まとめて直す次のお客様の実感を上げる
退店後口コミに返信する。Googleビジネスプロフィールで新メニューを知らせる店を思い出してもらう

口コミサイトとの付き合い方は、食べログの口コミの記事も参考にしてください。

よくある質問

飲食店のリピート率の目安は何%ですか?

一次出典のある共通の目安は見当たりません。定義(分母と再来店の期限)が店や記事によって違うため、他店の数字とは比べにくいからです。自店で定義を決めて、前月・前年の同じ期間と比べてください。

POSしかない小さな店でも、リピート率は測れますか?

POSの伝票に客の識別子が無ければ、誰が再来店したかは分かりません。予約台帳の名前や電話番号、LINEのチェックイン、会員カードなど、来店と客を結びつける記録を1つ用意すれば、その範囲で測れます。測れない分があることを前提に、毎月同じ方法で追うことが大切です。

リピーターと常連は何が違いますか?

リピーターは2回以上来たお客様全体を指し、常連はその中でも来店の間隔が短く、店と顔なじみになっているお客様を指すことが多いです。調査では、リピートする店を選ぶときに「常連扱い・特別扱い」を重視する人は6.2%でした。まずは2回目の来店を増やすことが先です。

新規集客とリピーター確保、どちらを優先すべきですか?

どちらか一方ではありません。新規客が来なければリピーターも生まれず、新規客が戻らなければ広告費がかさみ続けます。新規再来店率が低いなら店内の体験を、リピーター比率が高いのに客数が減っているなら新規集客を見直す、というように、数字で順番を決めてください。

集客とリピートの両方を、数字で見直したい方へ

STABBLEは、Googleビジネスプロフィール、Google広告、グルメサイト、SNSを使って、飲食店のお客様を増やすことを担うコンサルティング会社です。自社で飲食店を運営し、その運営で使っている測り方や改善の仕組みを、提案の材料にしています。

「新規は来るのに戻ってこない」「そもそもリピート率をどう測ればいいか分からない」。そんな段階からでもご相談ください。

集客について相談する

あわせて読みたい

個人経営の飲食店でオススメの集客術!ポイントは「オーナーの顔を想像させる」こと

「個人で飲食店を経営しているが、お客さん集めに困っている」
「大手のような多額の販促費をかけずに、効率的に集客したい」

このような集客の悩みをお持ちの、個人経営オーナーさんも多いのではないでしょうか?

大手のように多額の広告費を割けない個人店では、
より確実にお金のかけどころを見極める必要がありますよね。

この記事では、個人経営の飲食店が的確に広告を打ち、
費用対効果をUPさせるためのアイデアをご紹介します。

ポイントは「オーナーの顔を想像させる」ことです。

オーナーの顔を想像させる

Googleツールの活用

まず何より先に、自店専用のGoogleアカウントを作成しましょう。
無料で作成できます。

Googleは日本の検索エンジンの75~80%のシェアを占めているので、
オンライン集客において、Googleのツールを生かさない手はありません。

主に集客に生かせるのは、「Googleマイビジネス」と「Google広告」の2つのツールです。

【Googleマイビジネス】
Googleマップで知っているお店の店名を検索すると、
そのお店の住所や営業時間、写真などが出てきますよね?
あの情報を自店で編集・追加することができるのが「Googleマイビジネス」です。

中でも生かしたい機能は「投稿」と「口コミへの返信」です。

投稿でお店のお得情報やキャンペーンを随時更新し、
お店が常に動いていることをPRしましょう。

また口コミへの返信では、過去に来店し、レビューを書いてくれた方とコミュニケーションをとることで、店舗側の誠意をアピールできます。

「投稿」も「口コミ返信」も、お客さんに店主の顔を想像してもらうきっかけになるので、お客さんとの人間関係(信頼)が築きやすくなり、新規集客やリピート来店の増加につながります。

【Google広告】
Google検索時やWeb上のあらゆるサイトに、あなたのお店の広告が打てるツールです。

Googleマイビジネスと違い、広告費が必要なので有料ですが、

・日ごとに柔軟に予算調整ができる。
・成果報酬型(広告がクリックされたときに初めて費用が発生する)
・広告内容や配信箇所の自動化=手間が最小限

という点が他のオンライン広告と異なる大きなメリットで、
費用と時間の限られた個人経営店の集客にベストなツールの一つと言えます。

ただ、立ち上げと配信には少々専門知識が必要なので、
「Googleスキルショップ」で知識を身に着けるか、
専門業者に委託するのが良いでしょう。

Googleツールの活用

SNSでのコミュニケーション

SNSも、店舗とお客さんの距離を縮めてくれる効果があります。
利用しやすく、集客効果も高い「ツイッター」「インスタグラム」の店舗アカウントを作り、以下のように活用することをオススメします。

【ツイッター】
DMでの予約受付、期間限定キャンペーン配信、クーポン情報、店舗へお問い合わせ
などに活用できます。
手間を省きたい場合は、Googleマイビジネスの投稿と同じ内容で構いません。

ツイッターの最大の魅力である「拡散力」を利用して、
ツイッター限定特典を用意し、リツイートやいいねを獲得することで、来客につなげる方法もオススメです。

【インスタグラム】
写真がメインコンテンツとなるインスタグラム。
料理や店内の雰囲気、外観など店舗に来た時の「体験」を想像できるような写真を投稿しましょう。

またストーリーでは、ペットや趣味などオーナーの生活のひとコマを上げることで親近感や共感を呼び、
さらに今日取り揃えているお酒のラインナップなどのタイムリーな情報を提供して、マメで気が利く一面をアピールできます。

インスタグラムを連想

グルメサイトは低額でネット予約のみ

広告費を多く割けない場合、各グルメサイトは
最低限のネット予約が可能な状態にしておくことをオススメします。

理由は、グルメサイトでの予約で貯まるポイントが、利用者側にとって大きなメリットになっており、
ポイント目的で予約する層を逃さないためです。

各予約サイトで貯まるポイントの例は以下の通り。

ぐるなび:楽天スーパーポイント
ホットペッパーグルメ:Pontaポイント
食べログ:Tポイント

「ネット予約できるだけのプラン」というのは各サイト月額1万円ほどでできるので、この状態での掲載にしておき、他の手段でお店の認知を獲得していくのが良いでしょう。

※ただし、グルメサイトからの予約は「1人につき200円」などの予約手数料が店舗の負担になるので、その分値段を調節して掲載するなどの工夫が必要です。

グルメサイトは低額でネット予約のみ

まとめ

いかがでしたか?

個人経営のお店で効率よく集客するには、
GoogleやSNSのツールでしっかりコミュニケーションをとり、

オーナーの顔を想像してもらう。
↓
お店の背景やストーリーへの共感を増やす。

という戦略が効果的です。

オーナーや従業員の人柄を知ってもらえば、
お店とお客さんの信頼関係が作られ、リピートもしやすくなります。

ぜひ今回ご紹介した3ポイント、
・Googleツールの活用
・SNSでのコミュニケーション
・グルメサイトは「ネット予約のみ」
を意識して、少額の広告費でも安定した売上を作れるお店を目指してみてください!

Google広告の立ち上げやオンライン集客相談ならSTABBLEへ!

STABBLE会社概要

お店の広告の改善点やプランを一緒に検討し、繁盛店への道のりを歩んでいきましょう!

★今なら初月無料★

ご料金は2種類のプランからお選び頂けます。

・定額プラン:5万円(税抜)〜

・成果報酬プラン:予約売上3%

※エリアや売上額によってご料金が異なる場合がございます。お気軽にお問い合わせくださいませ。

    興味がわいた方や、いま集客に困っている方は
ぜひ一度、以下のコメントフォームからお問い合わせください!    

無料相談はこちら       

 

   

 

飲食店の最適な広告費は?費用対効果を高めるためのコツやプラン選定を伝授!

集客方法が多様化している昨今の飲食業界。

これまで新規集客のメインツールだったグルメサイトも、
最近は若い世代の利用率が下がっており、グルメサイトだけでの集客は不十分になりつつあります。

オーナーのあなたは、自店舗に合った広告手段を見極められていますか?
そこにかける予算はいくらが正しいと思いますか?

この記事では、飲食店の広告費の相場を整理し、
今後、広告予算をどのように分配していくべきか、提案をさせていただきます。

 

◆広告費は売上の5~10%が相場!その理由とは?

飲食業の広告費の比率は、他業種と比べてそれほど多くはなく、平均で売上の「5~10%」が相場とされています。

例えば、月の売上金額が300万円の店舗の場合、
300万円×(5~10%)=15~30万円が理想の広告費です。

もちろんこれは一例に過ぎないので、すべての店舗に当てはまるわけではありません。
しかし、これを目安とすることで広告費の予算組みが容易になるでしょう。

ではなぜ、広告費は売上の5~10%を目安にすると良いのでしょうか?
その理由を解説します。

他の経費を踏まえると大きな予算をかけられない

店舗を運営していくには、様々な経費がかかります。人件費と原材料費を合わせた費用は売上の60%程度がかかるといわれ、さらに家賃、水道光熱費、減価償却費なども考えなければいけません。

そのため、広告費は売上に応じて上限を設けないと、利益を出すことが難しくなります。

あらゆる経費を総合して考えた結果、売上の5~10%程度というのが、広告費の最適な金額といえるでしょう。

無料、少額で集客できるツールが多彩にある

グルメサイトをメインの集客ツールとしている飲食店も多くありますが、集客方法は多様化しているのが現状です。

また、飲食業は他業種と比べ客単価が低く、お店を見つけてから来店までのハードルが低いという特徴があります。そのため多額の費用をかけずとも、集客につなげる手段が豊富。

無料や少額で使えるツール、グルメサイトの無料プランなどを上手に取り入れれば、売上の5%以下の広告費を目指すことも可能でしょう。

広告・宣伝にお金をかけなくても人が集まるお店は、いわゆる「名店」。広告費用だけかければ良いということはなく、名店を目指しながら費用の適切な分配が必要です。

広告費は必要?費用をかけるメリット

ここまで読んで、「広告費を無くせば経費削減になるのでは?」と思った方もいるかもしれません。しかし、もちろん広告費をかけることにはメリットがあります。

次のようなことに役立つので、適切な金額の広告費を用意するのがおすすめです。

・来店促進で売上に貢献

飲食店の広告費の目的は、お店を多くの人に知ってもらい、来店につなげるため。店名や場所などの基本情報をはじめ、新メニューやお得なクーポン情報などを知らせることも、来客につなげられるでしょう。

特に新規オープンの場合や、売上が振るわない際には、効率よくお店の認知度を上げるための強い武器となります。

広告や宣伝効果でうまく集客ができ、さらにリピーターが付けば、自然と広告費用は下がっていくので、まずは適切な広告費を用意して運営していくのがおすすめです。

関連サイト

飲食店のリピーターを増やす3原則とは?リピートしたくなるお店には理由があります!

・節税対策として使える

広告・宣伝費は経費として計上できる費用です。店舗の集客ツールとして使いながら、節税対策にすることができます。

また、他の必要経費に比べると、支払いの金額や時期などが調整しやすいのもポイント。より効率的かつ効果的な運用をして、利益につなげていきましょう。

◆飲食店の広告予算の分配方法!費用対効果を高める3つのポイント

それでは実際に、限られた広告費をどう分配していけば良いでしょうか?
より費用対効果を高めるためのコツを3つご紹介します。

1.季節に合わせた広告予算配分

飲食業界というのは季節によって売上が大きく変動します。

いわゆる忘新年会シーズンや長期休暇など、「書き入れ時」に力をこめて販促をすることが重要。そのためには、それ以外の月でどれだけ柔軟に広告費を調節できるかが鍵となります。

ぜひ取り入れてほしいのが、月単位もしくは日単位で予算を調節できる広告商品に費用をかけること。「年間契約」を避けることで、状況に合わせた広告費の運用が可能になります。

■例を挙げると、「Google広告」は1日単位で予算を調節できます。繁忙期もそうでない月も、需要に合わせて広告費を調節できるのは大きなメリットですね!

また、お店のジャンルや立地環境などによっては、売上の落ち込む閑散期に広告費を増やすという手法もあります。どちらが効果的か考え、運用してみましょう。

関連サイト

コロナ禍でグルメサイト掲載費はどうやって決めればいいの?コストを抑えて効果を最大化するコツ3選!

2.不測の事態を想定し、締切の早い契約はなるべく低額で

コロナの流行で外食産業はいち早く需要が落ち、売上が立たなくなりました。

こういった不測の事態というのはこの先も起こりえるでしょう。
そうなった時に動かせない経費が未来にたまっていると、柔軟な対応ができなくなります。

そのため、契約の締切が早い広告や宣伝はなるべく低額に抑え、ギリギリまで需要を予測することが重要。契約のタイミングもしっかり考えましょう。

■グルメサイトの例で言うと、約20日前には次月のプランを決めなければいけないホットペッパーグルメは「締切が早い媒体」と言えます。

関連サイト

ホットペッパーグルメからの売上を増加させたい方へ!基礎知識と集客を伸ばすコツを解説!

3.無料集客ツールにシフトでコストカット

現在、グルメサイトの有料プランや紙媒体、チラシなどを製作して集客をしているというあなた。

ある程度店名がエリアに定着し、うまくリピーターがついてきたという段階からは、徐々に無料集客ツールに力を入れていくことをおすすめします。

もちろん、有料のツールは金額の分だけ効果も期待できるため、完全にやめてしまう必要はありません。

ただ、無料ツールにシフトできるものがあれば、広告費の削減につながります。その分広告費をかけたい時のための蓄えにしておくこともできるので、まだ導入していないという店舗はぜひチェックしてみてください。

無料で使える集客ツールをチェック

グルメサイトや有料広告の予算を減らし、次のようなツールに時間や人材を使うことで、
「口コミで新規顧客が集まる」という、名店特有の好循環を作り出すことができます。

【店舗ホームページ】

予約フォームを自社で設けることにより、Googleなどの検索エンジンを利用して、集客を図ることができます。

ホームページ作成の際の初期費用はかかりますが、予約手数料のかかるグルメサイトよりもお得に予約を獲得できるなど、長い目で見るとコストパフォーマンスに優れているでしょう。

また、グルメサイトよりも詳細な情報を、明確なコンセプトに基づいて打ち出せるのも強み。ホームページが整備してある店舗はお客さんからの信頼度も高まるため、一石二鳥です!

関連サイト

飲食店にホームページって本当に必要なの?

【SNS】

広告に活用できるSNSといえば、Twitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)、Facebook(フェイスブック)、LINE(ライン)などが挙げられます。


どれも基本は無料で使用でき、フォロワー限定のクーポンやキャンペーンの情報、最新メニューのPRなど、気軽にリピーターへの宣伝が可能。

使用している年代などに合わせ、より細かなターゲティングと、爆発的な拡散力が期待できるのもメリットです。

コミュニケーションツールとしても使えるので、店舗を身近に感じてもらえるツールでもあるでしょう。

利用する際は、「ご予約はこちらから」とホームページのURLを貼り付けるのを忘れずに!

関連サイト

お金も時間もかけたくない!飲食店の「インスタグラム集客」の基礎って?

【Google ビジネス プロフィール(旧Googleマイビジネス)】

Google ビジネス プロフィールは、Googleアカウントを持っているだけで誰でも簡単に利用できるツール。

お店側はGoogleビジネスプロフィール上で店舗情報の管理をするだけで、検索したユーザーに適切な店舗情報を伝えられます。ユーザーも気軽に口コミを書け、その口コミに対してオーナーが返信することも可能。

積極的に活用することで、店舗の信頼度を上げることに役立てられるでしょう。お店からお客さんへの誠意を見せられる、良い機会になります。

飲食店の集客はSTABBLEにお任せを!

STABBLEはWEB広告やグルメサイトの運用に特化し、
来客数増加をミッションとした飲食店専門コンサルティングチームです。

サービス開始から10年以上が経ち、
通算700店舗以上の飲食店WEB集客を担当してきています。

そして、月商200万円アップ、送客数600人増、利益率が5%から10%に改善など、
納得の成果と数値を出しながらクライアントの悩みと真摯に向き合ってきました。

さらに、経験と知見を深めるため、自社運営の居酒屋『モルゲン』もオープン!
現在五反田と池袋に店舗を展開し、どちらも順調に来客数、売上を伸ばしています。


この実体験をもとに店舗コンセプトの検討、店舗用物件探し、料理・メニュー開発など、
机上の空論ではない現実的な提案が可能です。

実績に基づいた、居酒屋経営のノウハウや利益を出すためのテクニックを提案させてください。

「少し興味が湧いた」「話だけでも聞いてみたい」という軽い気持ちでも大歓迎。
無料相談ができますので、下記のフォームからぜひご相談ください。

飲食店の広告・宣伝方法の比較|6種類の費用の形と、お金をかける順番【2026年】

広告を出したほうがいいのは分かっている。でも、Google広告、インスタの広告、グルメサイトの有料プラン、チラシと選択肢が多く、どれにいくらかければいいのか決められない。販促費を見直したい飲食店のオーナーから、よく聞く相談です。

広告の種類を並べた記事はたくさんあります。ただ、種類を知っても「自分の店はどれから始めるか」は決まりません。決めるために必要なのは、広告ごとに費用のかかり方が違うことを知り、効果を同じ物差しで比べることです。

この記事では、飲食店がよく使う6種類の広告・宣伝方法を、費用の形・向いている店・効果の測り方で比べます。料金は公式サイトで確かめた値だけを、確認日つきで書きます。そのうえで、当社が実際に使っている「来店1組あたりの費用」で比べる方法と、お金をかける順番をまとめました。

書いているのは、飲食店に特化したWEB集客のコンサルティング会社、株式会社STABBLEです。Google Partners プログラムの参加代理店として通算1億円以上のGoogle広告を運用し、700店舗以上の飲食店を支援してきました。当社は自社でも飲食店(モルゲン)を運営しています。

この記事の結論

  • 広告は「費用の形」で3つに分かれます。 クリックや表示に応じて払うもの(Google広告・Instagram広告)、月額や予約の人数で払うもの(グルメサイト・LINE公式アカウント)、作って配る分を先に払うもの(チラシ・ポスティング)です。Googleビジネスプロフィールは無料です
  • 効果は「来店1組あたりの費用」にそろえて比べます。 クリック数やフォロワー数ではなく、その広告から何組が来店し、1組を呼ぶのにいくらかかったかを、1組が店に残す利益と比べます
  • お金をかける順番は、無料の土台 → 着地ページ → 「いま探している人」への広告 → 「まだ探していない人」への広告です。 来たお客様を呼び戻す仕組みも同時に作ります
  • 広告の約束と、着地ページの中身をそろえます。 広告で「貸切30名まで」と書いたら、飛んだ先のページにも同じことを書きます

飲食店の広告6種類の比較表

まず全体を並べます。「費用の形」は、何に対してお金を払うかです。

広告・宣伝方法費用の形向いている店効果の測り方詳しい記事
Googleビジネスプロフィール(Googleマップ)作成・掲載は無料。運用の手間、または代行の費用すべての店。特に「駅名+業態」で探される店、訪日客の多いエリアの店電話・経路検索・ウェブサイトへの移動などの推移を、前年の同じ月と比べるMEOで集客する方法
グルメサイト(食べログ・ホットペッパーグルメ等)無料掲載+ネット予約1人ごとの手数料。月額の有料プランで露出を買う宴会・コースの予約が多い店。駅前など競合の多いエリアの店その媒体のネット予約だけで費用対効果を出す。予約転換率を前年同月と比べるグルメサイト比較
Google広告(検索広告)クリックされたときだけ払う。1日の平均予算は自分で決める「エリア+業態」「貸切」「個室」などで探される店。客単価の高い店、新店広告からの来店(または予約・電話)の数と、来店1組あたりの費用飲食店のGoogle広告
Instagram広告(Meta広告)通常は表示回数に応じて払う。予算は自分で決める見た目で選ばれる店、若い客層の店、開業前の店着地ページへの訪問と予約、来店客アンケートの「知ったきっかけ」インスタ集客の始め方
LINE公式アカウント月額の固定費。プランごとに送れるメッセージの数が決まっている常連で回す店、ランチなど来店の頻度が高い店配信したクーポンの利用数、配信後の再来店リピート率の測り方と上げ方
チラシ・ポスティング印刷と配布の費用を、配る前に払う住宅地・郊外の店、家族客や年配の客が多い店、宅配・テイクアウトのある店チラシ専用のクーポンの持参数、アンケートの「知ったきっかけ」―

「向いている店」は、当社の支援の経験からの見方です。エリアや業態、今の状態によって変わります。

この6つは、届く相手で3つに分けると整理しやすくなります。

  • いま店を探している人に届く: Googleビジネスプロフィール、グルメサイト、Google広告
  • まだ探していない人に知ってもらう: Instagram広告、チラシ・ポスティング
  • 一度来た人を呼び戻す: LINE公式アカウント

探している人への広告は、予約や来店に近いぶん成果を測りやすく、知ってもらう広告は、来店までに時間がかかり、測りにくくなります。この違いが、あとで書く「お金をかける順番」の理由です。

種類ごとの費用と仕組み(公式の値)

ここからは、それぞれの料金の仕組みを公式サイトで確かめた内容です。代理店に運用を頼む場合は、ここに書く媒体の費用とは別に、代理店の手数料がかかるのが一般的です。

Googleビジネスプロフィール:無料

Googleマップや検索結果に出るお店の情報は、Googleビジネスプロフィールで管理します。Googleは「ビジネス プロフィールを作成し、Google にビジネス情報を掲載するのに料金は かかりません」としています(Google ビジネス プロフィール、2026年10月6日確認)。

広告ではありませんが、お店の名前やエリアで探した人の多くが最初に見る場所です。お金をかける前に、カテゴリ・営業時間・メニュー・写真を正しく整えておくことが、ほかのすべての広告の土台になります。

グルメサイト:無料掲載+予約の手数料、有料プランは露出を買う

食べログ・ホットペッパーグルメ・ぐるなびは、無料で店のページを持ち、ネット予約まで受けられます。予約1人あたりの手数料は、無料のプランで夜200円前後です(食べログはディナー200円・ランチ100円〈税抜〉、ホットペッパーグルメは夜200円・昼50円〈ポイント付与料+税抜の手数料〉、ぐるなびのスタートプランはディナー205円・ランチ41円)。

月額の有料プランは、検索結果の上位や特集への掲載といった「露出」を買うものです。料金を公開しているのは食べログ(食べログPR 月額10,000円〜100,000円、税抜)とぐるなび(ライト 月11,000円、ベーシック 月33,000円)で、ホットペッパーグルメの有料プランは非公開です。食べログPRはプラン期間が6ヶ月か12ヶ月で、途中解約ができません。

出典:食べログ 食べログPR・食べログ ネット予約・食べログPRサービスに関する特記事項、ホットペッパーグルメ ネット予約プラン、ぐるなびPRO 楽天ぐるなび掲載のご案内(いずれも公式サイト、2026年9月30日確認)

税の扱い、昼と夜の境目、数える人数は媒体ごとに違います。媒体ごとの比べ方は「グルメサイト比較」で詳しく書いています。

Google広告:クリックされたときだけ払う

Google広告(検索広告)は、「渋谷 居酒屋 個室」のように検索した人に、検索結果の上で広告を出す仕組みです。多くはクリック単価制で、広告が表示されただけでは費用はかからず、クリックされたときに費用がかかります。上限クリック単価を設定した場合、その額を上回る料金が請求されることはありません(クリック単価(CPC) - Google 広告 ヘルプ、2026年10月6日確認)。

予算は「1日の平均予算」で決めます。ある日の費用が1日の平均予算の2倍になることはありますが、1か月の費用は1日の平均予算の30.4倍を超えません(超過配信と 1 日の平均予算について - Google 広告 ヘルプ、2026年10月6日確認)。

予算の決め方、来店の計測、検索語の足し引きは「飲食店のGoogle広告」にまとめています。

Instagram広告:通常は表示回数で払う

Instagramの広告は、Facebookと同じMetaの広告の仕組みで出します。Metaは、広告の入札価格とパフォーマンスをもとに表示の枠を競うオークションを使っており、広告の作成時に特に指定しない限り、通常は広告が表示された回数(インプレッション)に基づいて請求されると説明しています。予算や上限予算を決めて、使う額を管理します(Metaの広告料金の請求のしくみ - Metaビジネスヘルプセンター、2026年10月6日確認)。

表示に対して払う形なので、見た人が店のページに来なくても費用はかかります。そのぶん、クリックや予約の数を自分で追わないと、何に払っているかが見えなくなります。投稿の続け方や見るべき数字は「インスタ集客の始め方」で書いています。

LINE公式アカウント:月額の固定費で、送れる数が決まる

LINE公式アカウントは、友だちになってくれたお客様にメッセージやクーポンを送る仕組みです。新しいお客様を呼ぶというより、一度来たお客様を呼び戻すためのものです。料金は3つのプランです(LINE公式アカウント 料金プラン、2026年10月6日確認)。

プラン月額固定費(税別)無料メッセージ通数追加メッセージ
コミュニケーションプラン0円200通不可
ライトプラン5,000円5,000通不可
スタンダードプラン15,000円30,000通1通3円(税別)まで。配信数によって単価が変わる

開設したときはコミュニケーションプランに設定されています。スタンダードプランの追加メッセージの料金は、2026年10月1日に改定されたと公式ページに書かれています。友だちの数と、月に何回送るかから、必要な通数を見積もってプランを選びます。

チラシ・ポスティング:配る前に費用を払う

チラシの新聞折込やポスティングには、公的に決まった単価はありません。印刷のサイズ・部数・エリア・配り方で変わり、各社が料金を出しています。

一例として、印刷会社のラクスル株式会社は、ポスティングを印刷と配布のセットで「最少1,000部7,898円から注文可能」と公開しています。料金はエリアや配布方法などで変わります(ラクスル ポスティング、2026年10月6日確認。税込・税抜の表記はページにありません)。これは1社の公開値で、相場ではありません。見積もりは2〜3社で取り、同じ部数・同じエリアで比べてください。

チラシは、配った相手が来店したかが分かりにくい広告です。チラシにだけ載せるクーポンや合言葉を付け、持参した組数を数えるのが、効果を測る基本です。

広告の効果は「来店1組あたりの費用」でそろえて比べる

6つの広告は、払い方がばらばらです。クリック、表示、月額、予約の人数、配った枚数。このままでは比べられません。当社は、どの広告も「その広告から来店した1組を呼ぶのに、いくらかかったか」にそろえて比べています。

計算のしかた

  • 来店1組あたりの費用 = その広告にかけた費用 ÷ その広告から来店した組数

これを、1組が店に残す利益と比べます。1組の費用が利益より小さければ、その広告は店にお金を残しています。

グルメサイトのように予約の数で見る媒体は、次の式でも見ています。

  • 費用対効果 = その媒体のネット予約組数 × 平均の組人数 × 客単価 ÷ 販促費

どちらの式でも大事なのは、分子をその広告から来た分だけに絞ることです。グルメサイトを見て電話してきたお客様や、自社サイトから予約したお客様まで混ぜると、効果が実際より大きく出ます。

比べてみる(架空の例)

以下はすべて説明のための架空の数字です。実在のお店の数字でも、相場でもありません。1組の売上を12,500円、原価を引いて残る額を8,750円とします。

広告1か月の費用その広告から来店した組数来店1組あたりの費用
Google広告50,000円12組約4,200円
グルメサイトの有料プラン月額25,000円+手数料5,000円6組5,000円
チラシ・ポスティング40,000円3組(クーポン持参)約13,300円

この例では、Google広告とグルメサイトは1組8,750円の残りに対して費用が下回り、チラシは上回っています。ただし、チラシで来た家族客が常連になるなら、2回目以降の来店で取り戻せるかもしれません。最初は2回目以降を入れずに判断し、上振れ分として見るのが安全です。

比べるときの注意

  • 費用が小さい広告は、数字が大きく振れます。 月に数万円の広告は、来店が数組動くだけで1組あたりの費用が大きく変わります。1か月で決めず、何か月か並べて目安として見ます
  • Google広告の来店の数字は、あとから確定します。 当社は直近2〜3週間を「計測待ち」として扱い、少なく見えても慌てて止めません
  • 季節で数字は動きます。 比べる相手は前の月ではなく、前の年の同じ月です。前年比で数%の揺れは季節の要因として扱います
  • 媒体ごとに管理画面の数字の定義が違います。 予約転換率などを媒体をまたいで横に並べず、同じ媒体の前年同月と比べます

そして、縮んでいる広告にお金を足すより、来店1組あたりの費用が下がっている、伸びている広告にお金を回すほうが効きます。

お金をかける順番

ここまでを踏まえて、当社がお店にお勧めしている順番です。

  1. 売上を分解する: 売上=客単価×来店人数、来店人数=組人数×来店組数、来店組数=各媒体の予約+予約なしの来店。どの段の、どの経路が落ちているかを先に確かめます。予約なしの来店が減っているなら、電話に出られているか(出られた電話÷かかってきた電話)も見ます
  2. 無料の土台を整える: Googleビジネスプロフィール、グルメサイトの無料掲載、店頭の看板とメニュー。営業時間・メニュー・価格をすべての場所でそろえます
  3. 着地ページを用意する: 広告から飛ぶ先に、メニュー・価格・写真・地図・予約の入口がスマホで最初から分かるページを用意します。ここが弱いと、どの広告もクリックで終わります
  4. 「いま探している人」への広告から始める: Google広告、またはすでに予約が伸びているグルメサイトの有料プラン。来店に近い人に出すので、来店1組あたりの費用が読みやすく、判断が早くできます
  5. 「まだ探していない人」への広告を足す: 若い客層や見た目で選ばれる店ならInstagram広告、住宅地や家族客の店ならチラシ・ポスティング。どちらも来店の測り方(専用のクーポン、アンケート)を決めてから始めます
  6. 来たお客様を呼び戻す仕組みを作る: LINE公式アカウントやアンケートで、一度来た人との接点を持ちます。新規を呼ぶお金が、リピートしないまま流れ出るのを防ぎます
  7. 毎月、来店1組あたりの費用で比べて配分を変える: 伸びている広告に回し、縮んでいる広告は足さずに止めるか直します

状況別に、先にお金をかける広告

お店の状況先にお金をかける広告理由
開業前・開業したばかりGoogle広告、Instagram広告知られていないのが最大の問題。探している人に出しつつ、見た目で知ってもらう
宴会・貸切の予約を増やしたいGoogle広告、グルメサイト宴会を探す人は検索とグルメサイトで比べる。貸切の人数や条件を載せた着地ページが要る
予約なしの来店が減ったGoogleビジネスプロフィール(無料)、店頭近くで探している人と通りがかりの人に届いていない可能性が高い。お金の前に情報を整える
住宅地・郊外で家族客が中心チラシ・ポスティング、Googleビジネスプロフィール商圏が近所に限られ、紙で届く人が多い。名前で検索されたときの情報も整える
新規は来るのに客数が伸びないLINE公式アカウント、来店客アンケート来店後の満足か、呼び戻しに問題がある。新規の広告を足す前に店を直す

「自分の店だと、どの広告にいくらかければいいのか」を考える材料として、飲食店のネット集客の考え方をまとめた資料を無料でお配りしています。売上の分解から、媒体の選び方までを1冊にしました。

資料をダウンロードする

広告の約束と、着地ページの中身をそろえる

どの広告でも、来店1組あたりの費用を下げるいちばん確実な方法は、広告で約束したことを、飛んだ先のページでそのまま見せることです。

広告に「貸切30名まで」「飲み放題付きコース4,000円」と書いたのに、クリックした先のページに貸切の人数やそのコースが載っていなければ、お客様は予約をやめて戻ってしまいます。費用はクリックや表示の時点でかかっているので、そのまま損になります。

見直すときは、次の3つを並べて確かめます。

  • 広告の文と写真: 何を約束しているか(人数・価格・コース名・個室の有無)
  • 着地ページ: その約束が、スマホの最初の画面か、すぐ下に書いてあるか
  • 予約の入口: 約束したコースや人数で、そのまま予約できるか

もう1つ気をつけたいのが、日付の書き写しです。たとえば食べログのクーポンは、期限が毎月末に更新されます。当社では、広告や自社サイトに媒体のクーポンの期限を書き写さないようにしています。書き写すと、翌月には広告とページの日付が食い違うからです。

自社店舗(モルゲン)では、着地を自社の店舗ページに移した

当社が運営する飲食店(モルゲン)では、Google広告の着地ページを、食べログの無料のページから自社の店舗ページに移しました(2026年9月)。この店舗ページは、Google広告とInstagram広告の両方の着地点にしています。理由は2つです。

  • 自分で効果を測れる: 自社のページなら、広告から来た人がどのページを見て、予約の入口まで進んだかを自分で確かめられる
  • 自分の資産になる: ページに手を入れた分だけ、自分の店のページが良くなる。媒体の枠の中では、載せられることに限りがある

予約の受付は、食べログのネット予約のままにしています。着地ページを自社に移すときも、予約の仕組みまで作り直す必要はありません。グルメサイトと自社のページは、どちらか一方ではなく、役割を分けて使えます。

飲食店の広告でよくある失敗例

当社が支援の中でよく見る失敗です。

よくある失敗なぜ困るか代わりにすること
広告の効果をクリック数やフォロワー数で判断する増えても来店につながっているかは分からない来店1組あたりの費用で判断する
ほかの経路の予約まで混ぜて効果を測る効果が大きく出すぎ、効いていない広告に払い続ける分子をその広告から来た分だけに絞る
着地ページを整えないまま広告を始めるクリックや表示に払っても予約にならない先にメニュー・価格・予約の入口をそろえる
広告を始めて1〜2週間で止める来店の数字が確定する前に判断してしまう直近2〜3週間は計測待ちとして扱う
営業担当の提案だけでプランを決める自店の数字で元が取れるかを確かめないまま固定費が増える増える費用を1組あたりの利益で割り、元を取るのに必要な組数を出してから見積もりを聞く
割引につられて長い契約を結ぶ途中でやめられず、効かなくなっても費用が続く契約期間と途中解約の条件を先に確かめる。食べログPRは6ヶ月か12ヶ月で、途中解約ができない
縮んでいる広告にお金を足す届かない場所にさらに払うことになる伸びている広告に回す
見返りと引き換えに投稿や口コミを頼む規約違反になり、表示によっては景品表示法に触れる次の章を参照

グルメサイトの有料プランを検討するときは、逆から考えると判断しやすくなります。増える月額を1組あたりの利益で割ると、元を取るのに必要な予約の組数が出ます。無料プランで記録した今の予約の組数と比べ、その上乗せが見込めるかを、見積もりの場で営業担当に聞いてください。

口コミ・インフルエンサーを使うときの注意

お金をかけない宣伝として、インフルエンサーに来店してもらう、お客様に投稿を頼む、という方法もあります。ここには法律と規約の線があります。

2023年10月1日から、広告であるのに一般の消費者に広告だと分からない表示(ステルスマーケティング)は、景品表示法の違反になりました。規制の対象になるのは、商品・サービスを提供する事業者、つまりお店の側です。依頼を受けたインフルエンサーなどの第三者は対象になりません(消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」、2026年10月6日確認)。

無料の食事や謝礼と引き換えに投稿を頼むなら、投稿に広告であることが分かる表示を入れてもらってください。表示が無ければ、責任を問われるのはお店です。

また、Googleは、クチコミの投稿や変更と引き換えに無料や割引で商品・サービスを提供することを禁じています(Google ビジネスプロフィール ヘルプ、2026年9月30日確認)。「口コミを書いたらドリンク1杯無料」はできません。

よくある質問

飲食店の広告費は、いくらが目安ですか?

売上に対する割合で決めるより、来店1組あたりの費用から逆算するほうが確かです。1組を呼ぶのにかけてよい額は、その1組が店に残す利益で決まります。最初は来店の数字が読める程度の少ない額で始め、1組あたりの費用が見えてから、採算の合う範囲で広げます。

お金をかけずにできる宣伝方法はありますか?

あります。Googleビジネスプロフィールは作成も掲載も無料です。グルメサイトも無料で掲載でき、ネット予約で来店した人数に応じた手数料だけがかかるプランがあります。LINE公式アカウントにも月額0円のプランがあります。店頭の看板やメニューの見せ方の見直しも、すぐにできます。

Google広告とInstagram広告は、どちらが先ですか?

当社は、多くのお店でGoogle広告を先にお勧めしています。Google広告は「いま店を探している人」に出すので、来店につながったかを測りやすく、判断が早くできるからです。開業前で知られていない店や、見た目で選ばれる店、若い客層を狙う店では、Instagram広告を早めに組み合わせます。

チラシはもう効きませんか?

商圏が近所に限られる住宅地や郊外の店、家族客や年配の客が多い店では、今も選択肢になります。ただし、来店したかが分かりにくいので、チラシにだけ載せるクーポンを付け、持参した組数で来店1組あたりの費用を出してから続けるかを決めてください。

広告を代理店に頼むときは、何を確かめればいいですか?

広告の費用と代理店の手数料が分けて示されているか、レポートに来店(または予約)の数と1組あたりの費用が載っているか、契約期間と途中解約の条件、の3つです。Google広告の代理店選びで確かめることは「飲食店のGoogle広告」で詳しく書いています。

広告の見直しは、STABBLEにご相談ください

当社は、飲食店に特化してWEB集客を支援しています。Google広告の運用では、成果を「来店1組あたりの費用」で測り、検索語の足し引きや広告文の見直しは担当者が判断して進めます。グルメサイトやGoogleマップも含めて、どこにお金をかけるかを月に一度オーナーと話し合います。

今の広告の費用が見合っているか分からない、どれから始めるか決められない、という段階からご相談いただけます。Google広告の運用の中身と料金は、サービスページにまとめています。

Google広告運用代行を見る

無料で相談する

飲食店の売上アップ|売上の分解で選ぶ施策アイデア、客単価の上げ方と閑散期対策

売上を伸ばしたい。でも、新メニュー、値上げ、広告、SNS、割引と、思いつく手はどれも決め手に欠ける。売上に悩むオーナーや店長から、よく聞く声です。

売上アップのアイデアを並べた記事はたくさんあります。ただ、アイデアの良し悪しは店によって変わります。客数が減っている店に客単価の施策を打っても、売上は戻りません。大事なのは、売上を分解して、落ちている所を先に見つけることです。

この記事では、売上を「客数・客単価・来店頻度」に分けて打ち手を選ぶ手順を、架空の例を使って説明します。そのうえで、施策アイデアを3つに分けた一覧、客単価の上げ方、閑散期の対策、売上だけでなく利益を残すための見方をまとめました。

書いているのは、飲食店のWEB集客を支援している株式会社STABBLEです。これまでに700店舗以上の飲食店を支援してきました。当社は自社でも飲食店(モルゲン)を運営しています。支援先に毎月お出ししているレポートの考え方と、自店で回している仕組みも開示します。

この記事の結論

  • 売上は「客数×客単価」、客数は「新規+再来店」に分けて見ます。 どこが落ちているかで、効く施策はまったく違います
  • 外食全体の売上は、いま客単価で伸びています。 2025年の外食売上は前年比107.3%、そのうち客単価は104.3%、客数は102.9%でした(日本フードサービス協会)。自店の売上が伸びていても、値上げ分だけかもしれません
  • 同じエリア・同じ業態と比べて、市場の問題か自店の問題かを切り分けます。 落ちた理由は「どこで→なぜ→原因→いくらの損か」の順に金額まで落とします
  • 閑散期は「ニッパチ」ではなく、自店の12ヶ月の数字で決めます。 値引きの前に、何組増えれば元が取れるかを計算します

飲食店の売上は3つに分けて考える

飲食店の売上は、次の式で表せます。

売上 = 客数 × 客単価

さらに客数は、初めて来たお客様(新規)と、もう一度来てくれたお客様(再来店)に分けられます。再来店がどれだけあるかは、来店頻度の問題です。

売上の要素中身主な打ち手
客数(新規)初めて来たお客様の数グルメサイト、Googleマップ、広告、SNS、店頭
客単価お客様1人が使う金額メニューの段の組み方、追加の一品、ドリンク、価格の見直し
来店頻度(再来店)同じお客様がもう一度来る回数満足度を上げる、来店後の接点を持つ

「客数と客単価に分ける」だけでは、まだ打ち手は決まりません。この記事では、もう一段細かく分けて、どの施策から手を付けるかまで決める方法を書きます。

外食全体は「客単価」で売上が伸びている

まず、外食全体の流れを確認します。

日本フードサービス協会の外食産業市場動向調査によると、2025年(1〜12月)の外食全体の売上は前年比107.3%でした。内訳は、客数が102.9%、客単価が104.3%です。業態別では、居酒屋の売上が104.4%、客数101.9%、客単価102.4%でした(日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査 令和7年(2025年)年間結果報告」、2026年10月6日確認。協会会員社の全店データ、前年比は税抜比較)。

同じ報告書は、物価高の中で「消費者の節約志向」がさらに強まっていること、客数の頭打ち感が少しずつ出ていることも書いています。

ここから言えるのは、売上が前年を上回っていても、値上げ分を除くと客数は減っているかもしれないということです。自店の売上を見るときは、必ず客数と客単価に分けてください。

売上を分解して打ち手を選ぶ手順

当社が支援先と毎月の数字を見るときの手順です。

  1. 直近12ヶ月の数字を並べる: 売上、客数、客単価を月ごとに並べ、前年の同じ月と比べる。前月と比べると季節の動きと区別がつきません
  2. 客数と客単価のどちらが落ちたかを見る: 客単価が上がって客数が落ちているなら、値上げや構成の変化が客数を押し下げていないかを疑う
  3. 客数をさらに分ける: 来店人数=1組あたりの人数×来店組数。来店組数=各媒体の予約+予約なしの来店
  4. 同じエリア・同じ業態と比べる: 同じ動きをしていれば市場全体の問題、自店だけ落ちていれば自店の問題
  5. 金額にする: 「どこで→なぜ→何が原因か→金額にしていくらの損か」の順に書き出す
  6. 打ち手を1つ選び、翌月に同じ式で確かめる: 一度に複数の手を打つと、何が効いたか分かりません

架空の例で分解してみる

ある居酒屋の、前年の同じ月と今月の数字です(架空の例です)。

項目前年同月今月読み方
売上240万円226.8万円約5.5%減
客単価4,000円4,200円5%上がっている
来店人数600人540人10%減。ここが原因
1組あたりの人数3.0人3.0人変わらない
来店組数200組180組20組減
うちネット予約120組122組ほぼ変わらない
うち予約なしの来店80組58組22組減。ここを掘る

この店は客単価が上がっているので、売上だけを見ると「少し下がった」程度に見えます。分解すると、予約なしの来店が22組減ったことが原因だと分かります。

金額にすると、22組×3.0人×4,200円で、月に約27.7万円の取りこぼしです。この数字があると、「対策にいくらまでかけてよいか」も決められます。

この場合、グルメサイトの有料プランにお金を足しても効きません。ネット予約は減っていないからです。見るべきは、予約なしの来店の中身です。

予約なしの来店が減ったら、電話取得率を見る

予約なしの来店には、電話予約が紛れています。グルメサイトやGoogleマップで店を見つけ、電話で予約したお客様は、媒体の管理画面では予約として数えられません。

そのため当社では、予約なしの来店が減ったら電話取得率(出られた電話÷かかってきた電話の総数)を確かめます。忙しい時間帯に電話に出られていないだけで、集客が落ちたように見えることがあるからです。

ネット予約が落ちたときの切り分け

ネット予約が減っている場合は、媒体ごとに次のように切り分けます。

見えている変化考えられる原因次に見ること
店舗ページの閲覧数が減った露出が足りない検索順位、掲載の順位、広告の配信
閲覧数は変わらず、予約の転換率(ネット予約件数÷店舗トップの閲覧数)が下がったページの問題プランの内容、看板の写真、口コミへの返信
閲覧数は変わらないのに、転換率が半分以下になった異常ページの公開状態、予約の導線、計測の設定
前年比で数%の上下季節の要因慌てて手を打たず、翌月も見る

転換率は媒体ごとに定義が違うので、媒体どうしを横に並べて比べません。同じ媒体の前年同月と比べます。

もう1つの原則は、縮んでいる媒体にお金を足さず、伸びている媒体へ回すことです。グルメサイト・Googleマップ・広告など、手段ごとの特徴は飲食店の集客方法の記事で比べています。

「市場の問題」か「自店の問題」かを切り分ける

当社が支援先に毎月お出ししているレポートでは、同じエリア・同じ業態のお店の中央値と、自店の変化を並べています。平均ではなく中央値を使うのは、極端に伸びた店や落ちた店に引っぱられないためです。

  • エリア全体が同じように落ちている → 季節や街の人の流れの問題。無理に費用をかけず、落ち幅を小さくすることを考える
  • 自店だけが落ちている → 自店の問題。上の手順で原因を探す

そのうえで、課題を「どこで→なぜ→何が原因か→金額にしていくらの損か」の順に書き、最後に「来月やること」を決めます。悪いところを直す提案だけでなく、伸びている強みをさらに伸ばす施策も必ず入れます。

自店の数字で一緒に分解したい方は、売上・客数・媒体ごとの予約の数字をお持ちください。どこで取りこぼしているかを、一緒に確かめます。

自店の数字で相談する

売上アップの施策アイデア一覧(客数・客単価・来店頻度)

分解して落ちている所が分かったら、そこに効く施策を選びます。主な施策を3つに分けて並べます。

分ける先施策効く状況気をつけること
客数Googleビジネスプロフィール(Googleマップ)の情報・写真を整える予約なしの来店、近くで店を探す人が減った店名にキーワードを足さない(Googleのガイドライン違反)
客数グルメサイトのプラン・看板写真・口コミ返信を見直す閲覧数はあるのに予約の転換率が落ちた費用対効果はその媒体のネット予約だけで測る
客数Google広告で「今探している人」に出す宴会・貸切を取りたい、新店成果は来店で測る。直近2〜3週間は計測待ち
客数電話に出られる体制をつくる予約なしの来店が減ったまず電話取得率を測る
客数(組人数)宴会・団体・個室のプランを用意する1組あたりの人数が減った広告やページで約束した内容(貸切人数など)と実際をそろえる
客単価プランを上・中・下の3段で組み直す客単価が同じエリアの同じ業態より低い同じ段の店と比べる
客単価追加の一品・ドリンク・デザートを声かけで勧める1人あたりの注文品数が少ない押し売りにしない。おすすめは1つに絞る
客単価価格を見直す(値上げ)原価が上がり、利益が残らない税込の総額で表示する。WEBと店頭の価格をそろえる
来店頻度来店客の声を集めて、低評価から直す新規は来るのに戻ってこない改善点から読む
来店頻度来店後の接点(LINE・Googleの投稿・SNS)を持つ不満はないが忘れられている送りすぎない
来店頻度口コミに返信する口コミが増えてきた見返りと引き換えに口コミを頼まない

客数の施策は、飲食店の集客方法の記事で手段ごとに詳しく書いています。来店頻度はリピート率の記事で詳しく扱っています。この記事では、次に客単価と閑散期を中心に書きます。

客数を増やすときは「期待を作る場所」を押さえる

リクルートのホットペッパーグルメ外食総研の調査(2024年4月、首都圏・関西圏・東海圏の20〜69歳、9,606人)では、初めて利用する店に来る前の期待を作った情報源は、グルメサイト・口コミサイトが26.4%、店構えや店先のメニューが22.2%、家族・友人・知人の口コミが14.7%でした。期待した内容は「味が良さそう」69.4%、「お店の雰囲気・空間・居心地が良さそう」50.2%、「特定のメニューにひかれた」46.1%です(飲食店への期待と満足度、リピート意向についての調査、2024年5月発表、2026年10月6日確認)。

半分近くの人が「特定のメニュー」にひかれて来ています。看板メニューをグルメサイト・Googleマップ・店頭の3か所で同じように見せることは、客数にも客単価にも効きます。

飲食店の客単価を上げる方法

客単価は、店側で決められる部分が多い要素です。ただし、上げ方を間違えると客数が落ち、売上は変わらないか、かえって下がります。

プランとメニューを「上・中・下の3段」で捉える

当社では、コースやプランを価格で上・中・下の3段に分けて捉え、同じ段の、同じエリア・同じ業態の店と比べます。

自店の上の段が周りの上の段より安いのか、そもそも上の段が無いのかで、打ち手は変わります。

  • 上の段が無い → 記念日・接待向けの上のプランを1つ足す
  • 中の段が周りより安く、中身は負けていない → 中身を変えずに価格を見直す余地がある
  • 下の段に予約が集中している → 中の段との差(料理の品数・飲み放題の時間など)が伝わっているかを見る

「3段なら真ん中が選ばれやすい」という話もよく見かけますが、店や客層によって違います。自店の予約がどの段に集まっているかを、月ごとに数えて確かめてください。

追加の一品・ドリンク・デザートを勧める

コースを変えなくても、1人あたりの注文を1品増やせれば客単価は上がります。

  • 料理を出すときに、その料理に合うドリンクを1つだけ勧める
  • ラストオーダーの前に、デザートや締めの一品を案内する
  • 大皿・名物料理を予約の段階で勧める

勧めるのは1つに絞ります。メニューを次々に勧められると、お客様は「売り込まれている」と感じ、満足度が下がります。

「満足したメニュー」から看板を決める

当社の店(モルゲン)では、来店したお客様のアンケートで「最も満足したメニュー」を自由記述で聞いています。

店が売りたいメニューと、お客様が満足したメニューは、ずれていることがあります。お客様が満足したと書いたメニューは、価格を見直しても選ばれ続けやすく、グルメサイトや店頭で看板として見せる候補になります。

値上げするときに確かめる3つのこと

原材料費が上がり、値上げを考える店も多いと思います。外食全体でも価格の改定は続いています。値上げの前に、次の3つを確かめてください。

1. 税込の総額で表示する

消費者に対してあらかじめ価格を表示するときは、消費税を含めた税込価格(総額)の表示が義務付けられています。店頭表示、チラシ、広告など、表示する媒体は問いません。「11,000円」「11,000円(税込)」「11,000円(税抜価格10,000円)」のように、税込の金額が分かる表示にします(国税庁 タックスアンサー No.6902「総額表示」の義務付け、2026年10月6日確認)。

2. WEBと店頭の価格をそろえる

グルメサイト、Googleビジネスプロフィール、自社サイト、店頭のメニューで価格が違うと、お客様は「思っていたより高い」と感じます。2024年の調査では、事前の期待ほどではなかった人の強いリピート意向は12.9%で、期待を超えて満足した人の37.5%を大きく下回りました(同じリクルートの2024年の調査)。値上げした日に、すべての場所の価格を書き換えてください。

なお、食べログのクーポンの期限は毎月末に更新されるため、広告や自社サイトに日付を書き写さないようにしています。古い日付が残ると、価格と同じように期待とのずれを生みます。

3. 値上げ後の口コミを「価格・コスパ」「量」で読む

値上げのあと数ヶ月は、口コミやアンケートの「価格・コスパ」「量」に関する声が増えていないかを見ます。増えていれば、価格に見合う中身になっていないサインです。

客単価を上げても客数を落とさないために

客単価が上がったのに客数が落ちたら、まず値上げや構成の変更が原因かを確かめます。その月の前年同月比で、客単価の伸びと客数の落ち幅を並べると、売上としてプラスかマイナスかが分かります。

リピートする店を選ぶときに重視する点は「料理がおいしい」69.6%、「コストパフォーマンスがよい」48.6%でした(リクルート ホットペッパーグルメ外食総研「飲食店リピート実態&リピート要因調査」、2019年2月調査、首都圏の20〜64歳2,106人、2026年10月6日確認)。客単価を上げるときは、味と、価格に見合う中身の両方を保つことが前提です。

来店頻度を上げる:1回目の満足が2回目を決める

同じ2019年の調査では、1週間の外食のうち77.3%が、前にも行った店のリピート利用でした。お客様の外食の大半は「知っている店」です。2回目に選ばれる店になれるかどうかが、来店頻度を決めます。

2024年の調査では、初めて利用した店で「期待を超えて満足」した人の37.5%が強いリピート意向を持ちました。期待相当以上の満足は87.0%で、もう当たり前の水準です。差がつくのは、期待を超えられるかどうかです。

来店頻度の測り方と上げ方は、飲食店のリピート率の記事で詳しく書いています。ここでは、当社の店の運用のうち、売上の見直しに直接つながる部分だけを書きます。

当社の店で聞いていること

モルゲンでは、来店したお客様にLINEでアンケート(外部のサービス)に答えていただいています。設問は、売上の3つの要素に次のようにつながります。

設問形式売上のどこに使うか
味、提供スピード、接客、清潔感5段階来店頻度:満足を下げている場面を見つける
また来たいか(再来店の意向)5段階来店頻度:実際の再来店を測れないお客様の兆し
店を知ったきっかけ、利用目的選択式客数:どの経路が効いているかを、媒体の管理画面とは別の角度で確かめる
最も満足したメニュー自由記述客単価:看板として見せるメニューを決める
気になった点・改善点、良かったスタッフ自由記述来店頻度:直す場所と、伸ばす強みを見つける

総合の評価が3.0以下の回答は、その日のうちに店へ共有します。個人情報は載せません。店長は週に1回、前の週の自由記述を改善点から読みます。満足した声から読むと、安心して手が止まるからです。

口コミを12のテーマで読み、直す場所を決める

口コミやアンケートの自由記述は、そのまま読むと「良い」「悪い」の印象で終わりがちです。当社では、口コミを次の12のテーマに分けて読んでいます。テーマごとに、主に関わる売上の要素も添えます。

テーマ主に関わる売上の要素
料理・味来店頻度、客数(口コミで広がる)
接客来店頻度
価格・コスパ客単価
雰囲気客数
清潔さ来店頻度
待ち時間・予約客数(取りこぼし)
量客単価
メニューの豊富さ客単価
立地客数
総合満足・リピート来店頻度
ドリンク客単価
利用シーン・個室客数(1組あたりの人数)

改善が必要なテーマが12のうち半分を超えたら、個別の施策より先に、料理と接客の品質そのものを見直す段階だと考えます。集客や値上げの施策を打っても、来たお客様が戻らないからです。

口コミとの付き合い方は、食べログの口コミの記事も参考にしてください。

飲食店の閑散期の対策

閑散期は「ニッパチ」ではなく、自店の12ヶ月で決める

飲食店では、2月と8月は売上が落ちやすい「ニッパチ」と言われます。梅雨の時期や、年末年始・大型連休の直後を挙げる記事もあります。

ただ、いつが閑散期かは、立地と業態でまったく違います。オフィス街の居酒屋と、住宅地のファミリー向けの店では、落ちる月が違います。

まず、自店の直近12ヶ月(できれば2年分)の売上・客数・客単価を月ごとに並べ、毎年落ちている月を確かめます。そのうえで、同じエリア・同じ業態の店も同じ月に落ちているかを見ます。

  • エリア全体が落ちる月 → 季節の要因。落ち幅を小さくすることと、繁忙期の準備に使うことを考える
  • 自店だけが落ちる月 → 前の年に何があったかを振り返る。季節ではなく、自店の問題の可能性がある

閑散期にやること

閑散期の対策も、売上の3つの要素に分けて考えます。

分ける先閑散期にやること
客数季節の利用シーン(歓送迎会、帰省、暑気払い、忘年会の早期予約など)に合わせたプランを、閑散期が来る前にグルメサイト・Googleマップに出しておく
客数落ちる月の前に、Googleビジネスプロフィールの写真・営業時間・メニューを最新にする。週1回の投稿で季節メニューを知らせる
客数Google広告を使う場合は、落ちる月の前から配信し、来店の計測が確定するまで2〜3週間は判断を待つ
客単価季節の食材を使った限定メニューで、追加の一品を勧めるきっかけをつくる
来店頻度繁忙期に来たお客様に、LINEなどで次の来店につながる案内を届ける
準備アンケートと口コミの改善点をまとめて直す。メニュー・写真・プランを見直し、次の繁忙期に備える

忙しい時期にはできない「直す作業」を閑散期に回すと、繁忙期の取りこぼしが減ります。閑散期の売上だけでなく、1年の売上で考えてください。

値引きの前に、何組増えれば元が取れるかを計算する

閑散期に割引を考える店は多いと思います。値引きは客単価を下げるので、その分だけ客数が増えないと売上も利益も減ります。

架空の例で計算します。客単価4,000円、原価率30%の店が10%引きにすると、次のようになります(人件費などは除いて単純化しています)。

項目値引き前10%引き
客単価4,000円3,600円
原価1,200円1,200円
1人あたりの粗利2,800円2,400円

同じ粗利を残すには、お客様が約17%(2,800÷2,400)多く来る必要があります。いつもの月に100人来る店なら、約117人です。

この計算をしてから、値引きにするか、限定メニューや利用シーンのプランのように客単価を下げない手にするかを決めます。

なお、割引や特典と引き換えに口コミを頼むことは、Googleのポリシーで禁止されています(Googleビジネスプロフィール ヘルプ、2026年10月6日確認)。閑散期の集客策としても使わないでください。

売上だけでなく、利益を残す

売上が上がっても、販促費や原価がそれ以上に増えれば利益は残りません。当社では、販促の費用対効果を次のように見ています。

媒体の費用対効果は「その媒体のネット予約」だけで測る

媒体の費用対効果 = その媒体のネット予約組数 × 平均の組人数 × 客単価 ÷ その媒体の販促費

分子には、その媒体のネット予約だけを入れます。電話予約や予約なしの来店まで混ぜると、効果が大きく出すぎて、効いていない媒体にお金を払い続けることになります。販促費が小さい媒体は数字が振れやすいので、目安として見ます。

広告は「来店1組あたりの費用」を1組あたりの利益と比べる

Google広告の成果は、クリック数ではなく実際の来店で測ります。来店1組あたりにかかった広告費が、1組あたりの利益を下回っていれば続ける価値があります。悪化したときは、クリック単価が上がったのか、来店につながる割合が下がったのかに分けて原因を探します。

詳しくは飲食店のGoogle広告の記事で書いています。

よくある質問

飲食店の売上アップで、最初にやることは何ですか?

施策を選ぶ前に、直近12ヶ月の売上を客数と客単価に分け、前年の同じ月と比べることです。客数が落ちていれば、さらに1組あたりの人数・来店組数・予約の経路に分けます。落ちている所が分かれば、効く施策は絞れます。

客単価を上げると、客数は減りますか?

減ることもあります。値上げや構成の変更をしたら、翌月以降の前年同月比で、客単価の伸びと客数の落ち幅を並べて確かめてください。あわせて口コミやアンケートの「価格・コスパ」「量」の声が増えていないかを見ます。価格は税込の総額で表示し、WEBと店頭でそろえます。

飲食店の閑散期はいつですか?

2月と8月(ニッパチ)がよく挙げられますが、立地と業態で違います。自店の直近12ヶ月以上の売上を月ごとに並べ、毎年落ちている月を確かめてください。同じエリア・同じ業態の店も同じ月に落ちていれば季節の要因、自店だけなら自店の問題の可能性があります。

売上が上がったのに利益が残らないのはなぜですか?

販促費や原価が売上以上に増えている可能性があります。媒体ごとに、その媒体のネット予約から生まれた売上を販促費で割って比べてください。縮んでいる媒体にお金を足さず、伸びている媒体へ回すのが基本です。

少人数で回している店でもできる売上アップのアイデアはありますか?

お金をかけずにできるのは、Googleビジネスプロフィールの情報と写真を整えること、電話に出られる時間帯を見直すこと、料理に合うドリンクを1つだけ勧めることです。どれも、売上を分解して落ちている所に当てはまるものから始めてください。

自店の売上を、数字で一緒に見直したい方へ

STABBLEは、Googleビジネスプロフィール、Google広告、グルメサイト、SNSを使って、飲食店のお客様を増やすことを担うコンサルティング会社です。支援先には毎月、同じエリア・同じ業態と比べたレポートをお出しし、月に一度の改善会議で次の打ち手を一緒に決めています。自社でも飲食店を運営し、その運営で使っている仕組みを提案の材料にしています。

まずは考え方を知りたい方は、資料「ネットで集客!飲食店オーナーが知るべき“勝ち方”」をご覧ください。自店の売上がどこで落ちているかを一緒に確かめたい方は、無料でご相談いただけます。

資料をダウンロードする

無料で相談する

あわせて読みたい

飲食店コンサルの費用相場|顧問契約の月額・内訳・依頼の手順と注意点

客数が伸びない。広告にお金をかけているのに、効いているのか分からない。そんなときに頭に浮かぶのが、飲食店コンサルへの依頼です。

ただ、いちばん気になるのは費用でしょう。「顧問契約だと月いくらなのか」「見積りの何を見ればいいのか」は、依頼する前にはなかなか分かりません。

この記事では、飲食店コンサルの費用を契約の形ごとに整理し、各社が公開している相場を出典つきで並べます。そのうえで、見積りで確かめる項目、費用の負担を軽くする方法、依頼の手順と注意点をまとめました。

書いているのは、飲食店のWEB集客を支援している株式会社STABBLEです。当社は自社でも飲食店(モルゲン)を運営しています。コンサルを「頼む側」と「頼まれる側」の両方の目線で書きます。

この記事の結論

  • 相場は契約の形で大きく変わります。 各社の公開値では、顧問契約(月額)は月10万円からを下限に挙げる会社が多く、上は30万〜50万円以上まで幅があります
  • 見積りは金額より「内訳」と「範囲」で比べます。 助言だけか、実作業まで含むか。対象外の作業が書面で示されているかを確かめてください
  • 無料の公的窓口もあります。 国が設置した「よろず支援拠点」は、何度でも無料で経営相談ができます
  • 分野を絞って頼めば、費用は抑えられます。 集客だけ、Googleマップ対策だけ、といった頼み方もできます

飲食店コンサルの費用相場(契約形態別)

契約の形は4つ

飲食店コンサルの料金は、主に次の4つの形で決まります。どれが合うかは、頼みたいことが「続くもの」か「終わりがあるもの」かで変わります。

契約の形料金の決まり方向いている依頼気をつけたいこと
顧問契約(月額固定)毎月決まった額を払う集客や売上の改善を、毎月見直しながら続けたいとき最低契約期間と、月に何をしてくれるかを確かめる
プロジェクト契約1つの案件ごとに一括で払う開業支援、メニュー開発、店舗の立て直しなど、ゴールと期間が決まっているもの終わった後の支援は別料金になりやすい
時間制(スポット)相談した時間の分だけ払う一度だけ専門家の意見を聞きたいとき実作業は含まれないことが多い
成果報酬売上の伸びなど、成果に応じて払う初期の負担を抑えたいとき「成果」を何で測るか、基本料金があるかを確かめる

各社が公開している相場の比較

飲食店コンサルの相場は、いくつかの会社が自社のサイトで公開しています。数字は各社の記載どおりです(いずれも2026年9月30日に確認)。

公開している会社(記事)時間制プロジェクト顧問契約(月額)成果報酬
マネーフォワード クラウド(2026年4月1日更新)時給5,000円〜20,000円程度30,000円〜500,000円100,000円〜300,000円程度記載なし
店舗流通ネット(2026年5月27日更新)1時間2万円〜5万円程度(実績の多いコンサルタントは10万円を超えることも)小規模な改善で数十万円、開業支援などは数百万円に及ぶことも1店舗で10万円〜30万円程度(複数店舗などは30万円〜50万円を超えることも)記載なし
八芳園HRM(2025年3月26日公開)1時間1万円〜5万円50万円〜500万円10万円〜50万円前後売上増加分の5〜20%程度
Square(2025年11月3日公開)数千円〜数万円数十万円〜数百万円数十万円基本料金と成功報酬の組み合わせが一般的(金額の記載なし)

いずれも各社の記載で、算出の根拠は示されていません。自社の見積りと比べる「目安」として使ってください。

相場に幅が出る理由

同じ「顧問契約」でも、月額に数倍の開きがあります。幅が出るのは、主に次の3つが違うためです。

  • 担当の範囲: 助言だけか、ページの編集や広告の運用など実作業まで手を動かすか
  • 店舗の数: 1店舗か、複数店舗をまとめて見るか
  • 専門の分野: 経営全般を見るか、集客・メニュー開発・人材教育などに絞るか

金額だけを横に並べても、中身が違えば比べられません。次の章の項目で、見積りの中身をそろえてから比べてください。

費用の内訳:見積りで確認すべき項目

見積りを受け取ったら、次の項目が書かれているかを確かめます。書かれていなければ、契約の前に質問してください。

  • 基本料金に含まれる作業: 分析とレポートだけか、ページの編集・写真・広告の設定まで含むか
  • 対象外の作業と、その料金: 撮影、動画の制作、新しい媒体の立ち上げなどが別途見積りか
  • 打ち合わせの回数と形: 月に何回、訪問かオンラインか。普段の連絡手段(電話・LINE・メール)
  • 報告の頻度と中身: 月次レポートがあるか、何が載るか
  • 広告費と手数料の分け方: 広告費と、運用の手数料が分けて書かれているか
  • 初期費用: アカウントの設定や、最初の調査に費用がかかるか
  • 契約の期間と更新: 最低契約期間、自動更新の有無、中途解約の条件
  • 担当する人: 打ち合わせに来る人と、実際に作業する人は誰か
  • 交通費などの実費: 訪問のたびに請求されるか

特に広告の運用を頼む場合、手数料の書き方は大事です。Google は、広告の運用を代行する会社(サードパーティ)に対して、Google広告の費用を正確に報告し、それ以外の管理費用は別に明示するよう求めています(Google 広告ポリシー「サードパーティ ポリシー」、2026年9月30日確認)。広告費と手数料がひとまとめの見積りなら、分けてもらいましょう。

費用の負担を軽くする方法

よろず支援拠点に無料で相談する

よろず支援拠点は、国が設置した無料の経営相談所です。中小企業基盤整備機構が運営し、47都道府県に置かれています。中小企業・小規模事業者と、これから創業する人が対象で、何度でも無料で相談できます(公式サイト、2026年9月30日確認)。

「まず何が問題なのかを整理したい」「民間のコンサルに頼むべきか判断したい」という段階なら、最初の相談先として使えます。

経営改善計画策定支援事業(405事業)を使う

借入金の返済が重いなど、金融機関との調整が必要な状態であれば、経営改善計画策定支援事業が使える場合があります。国の認定を受けた支援機関(認定支援機関)と一緒に経営改善計画をつくると、その費用の2/3(上限200万円)が補助されます(J-Net21、2026年9月30日確認)。

ただし、対象は「財務上の問題を抱えていて、金融支援が必要な中小企業・小規模事業者」です。新しい融資を受けることだけが目的の計画は対象外です。条件は変わることがあるので、最新の内容は窓口で確かめてください。

分野を絞って頼む

経営全般を任せるより、困っている分野だけを頼むほうが費用は抑えられます。たとえば次のような頼み方です。

  • 集客だけ: グルメサイト、Googleマップ、広告、SNSなど、お客様を呼ぶ部分だけを任せる
  • Googleマップ対策(MEO)だけ: Googleビジネスプロフィールの整備と改善だけを任せる
  • Google広告だけ: 検索広告の設定と運用だけを任せる

一方で、分野を絞ると、その外側の問題(料理、接客、原価など)は見てもらえません。どこまでを自分で見るかを決めてから頼んでください。MEO の考え方はMEOを上手に取り入れて集客する方法、広告費の決め方は飲食店の最適な広告費は?で解説しています。

飲食店コンサルに依頼する手順

一般的には、次の順番で進みます。

  1. 問い合わせる: サイトのフォームや電話で、困っていることと店の概要を伝える。複数の会社に問い合わせて比べるのが一般的
  2. ヒアリング・現地の確認: 店の状況、数字、これまでの取り組みを聞かれる。店に来て様子を見る会社もある
  3. 提案と見積りを受け取る: 課題の見立てと打ち手、料金、範囲が示される。前の章の項目で中身を確かめる
  4. 契約する: 契約書で、範囲・期間・解約の条件を確かめてから結ぶ
  5. 毎月の改善会議で見直す: 結果を振り返り、次の月の打ち手を決める。これを繰り返す

当社のお客様の例では、年末にサイトから問い合わせをいただき、翌月に商談、その翌月から契約という流れでした。このオーナーは「問い合わせの段階で、ある程度信頼度が高そうなところを絞り込んでいる」と話しています(アイフーズ様のインタビュー)。問い合わせたときの対応や、提案の中身そのものが、会社を比べる材料になります。

依頼の前に用意しておくもの

次のものが手元にあると、ヒアリングが早く進み、見積りの精度も上がります。

  • 売上・客数・客単価の推移: できれば月ごとに1年分。前の年と比べられると、なお良い
  • 原価と、主な経費: 食材の原価率、人件費、家賃、広告費
  • 使っている媒体と管理画面の権限: グルメサイト、Googleビジネスプロフィール、Google広告、SNSのアカウント
  • 困っていることの優先順位: 「平日の客数」「新規のお客様」「利益率」など、いちばん解決したいことを1つ決めておく

依頼するときの注意点

契約の前に、次の6つを確かめてください。

確かめることなぜ大事か
契約の形顧問・プロジェクト・時間制・成果報酬のどれかで、払い方と期待できる支援が変わる
最低契約期間集客の改善は、結果が出るまで数ヶ月かかることが多い。短すぎる契約では判断できず、長すぎる縛りは合わなかったときに困る
中途解約の条件途中でやめるときの予告期間と、違約金の有無
成果の定義成果報酬なら特に、「売上」「予約数」「来店数」のどれを、どの期間で測るか
対象外の範囲基本料金に含まれない作業が、書面で示されているか
担当者と実作業者打ち合わせに来る人と、実際に作業する人が違うことはよくある。誰が何をするかを確かめる

当社では、Googleマップ対策(MEO)の契約に、「含まれるもの」と「対象外(別途見積り)」を分けて書いた機能仕様書を添付しています。口頭の説明だけで決めず、対象外の範囲が書面で示されているかを確かめると、契約後の「それは別料金です」を防げます。

もう1つ、提案を「数字で説明してくれるか」も見ておきたい点です。「いつまでに、どれくらいの予算で、何をすると、どうなる見込みか」を説明できる会社なら、うまくいかなかったときも理由を分析して軌道修正できます。

毎月どんな報告が届くか

顧問契約では、毎月の報告が「払った費用で何が起きたか」を知るほぼ唯一の手段です。依頼する前に、どんな報告が届くかを見せてもらいましょう。

参考までに、当社の月次レポートの章立てを公開します。

章載っていること
①サマリー今月の結果と、今月の取り組み。取り組みは、社内のタスク管理で完了した作業から載せる
②直近12ヶ月の推移前の年の同じ月と比べた変化
③市場・競合同じエリア・同じ業態の動き
④課題と打ち手「なぜ起きているか」と「提案」を並べ、最後に「強みを伸ばす施策」と「来月のアクション」

課題には、市場の根拠を添えます。たとえば客数が落ちたとき、同じエリア・同じ業態の中央値と自店の変化を並べて、市場全体の落ち込みなのか、自店の問題なのかを切り分けます。市場全体が落ちているなら、打つべき手は変わるからです。

報告が「やったことの一覧」だけで、結果の理由と次の打ち手が書かれていなければ、改善のサイクルは回りません。

当社(STABBLE)の場合

当社は、飲食店のWEB集客に特化したコンサルティング会社です。契約の形と進め方は次のとおりです。料金は変わることがあるため、この記事には書かず、各サービスのページに載せています。

契約の形

  • 媒体運用の支援: 「定額プラン」と「成果報酬プラン」から選べます。料金はサービス案内をご覧ください
  • Google広告の運用: 単体でも契約できます。運用の手数料は広告費と分けて示し、広告費は Google が発行する利用明細で確かめられます。料金はGoogle広告運用をご覧ください
  • Googleマップ対策(MEO): 単体でも契約できます。料金はMEO×インバウンド対策をご覧ください

進め方

  • 最初は実際に店へ伺い、状況をつかみます
  • 毎月の改善会議(オンライン)で、結果を振り返り、次の打ち手を提案します
  • 普段は LINE や電話でフォローします
  • 戦略は営業担当が考え、ページの編集・写真・動画は社内のクリエイティブチームが仕上げます
  • どこまでを担当するかは、契約プランで決まります

お客様のインタビューでは、「面談は月に2回程度」あり、「聞き忘れたことは電話やLINEでも尋ねられるというのが良かった」という声をいただいています(リーザン様のインタビュー)。会う頻度は、お店の状況に合わせて相談して決めています。

また、当社は自社でも飲食店(モルゲン)を運営しており、その運営データを提案の材料にしています。

よくある質問

顧問契約の月額はいくらが相場ですか?

各社が公開している目安では、月10万円からを下限に挙げる会社が多く、上は30万〜50万円以上まで幅があります。ただし、いずれも算出の根拠は示されていません。担当の範囲や店舗の数で大きく変わるので、見積りの内訳をそろえて比べてください。

成果報酬型のほうが得ですか?

初期の負担は抑えられますが、得とは限りません。成果が出るほど支払いは増えますし、基本料金と組み合わせている会社もあります。「成果」を何で、どの期間で測るかを、契約の前に書面で確かめてください。

1店舗だけの個人店でも頼めますか?

頼めます。1店舗から受けている会社もあり、当社のGoogleマップ対策(MEO)も1店舗から契約できます。費用を抑えたい場合は、集客だけ、Googleマップ対策だけなど、分野を絞って頼む方法もあります。

コンサル費用に使える補助はありますか?

金融機関との調整が必要な事業者であれば、経営改善計画策定支援事業で、計画づくりの費用の2/3(上限200万円)が補助されます。対象や条件は変わることがあるので、最新の内容は窓口で確かめてください。まず無料で相談したい場合は、よろず支援拠点が使えます。

契約期間の縛りはありますか?

会社とサービスによって違います。最低契約期間と、中途解約の条件を契約の前に確かめてください。当社の契約期間は、サービスごとに各ページに載せています。

あわせて読みたい

費用の見積りも、「そもそも頼むべきか」のご相談も無料です。お店の状況をお聞きしたうえで、必要な範囲だけをご提案します。

無料で相談する

まずはお気軽にご相談ください。
飲食業界に特化したプロが、丁寧に対応いたします。

無料相談 資料請求
資料請求 無料相談 03-6420-0447