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飲食店のインスタ集客の始め方|開業前の準備から予約につなげる運用まで【2026年版】

更新 (公開 2023年3月22日) / 飲食店の経営Q&A

お店のインスタを始めたい。始めたけれど、予約につながっている気がしない。開業前から何を投稿すればいいか分からない。

この記事は、そんな飲食店のオーナー・店長に向けて、インスタ(Instagram)集客の始め方と続け方をまとめたものです。

仕様はよく変わります。ハッシュタグは1投稿5個まで、リールは3分を超えると新しい人に届きにくい、など、2026年9月30日時点の公式の情報で書き直しました。

書いているのは、飲食店に特化したWEB集客のコンサルティング会社、株式会社STABBLEです。当社は自社でも飲食店(モルゲン)を運営しています。一般論だけでなく、自社で毎月見ている指標や、動画の作り方のルールも開示します。

この記事の結論

  • インスタは「見つけてもらい、行きたいと思ってもらう」道具です。 若い世代は、インスタで見つけて保存し、Googleマップで確かめてから来店します。インスタだけで完結させようとしないことです
  • 最初に設定を固めます。 プロアカウントへの切り替え、予約ボタン(表示できるのは1つ)、位置情報。ここが無いと、見た人が予約までたどり着けません
  • 投稿は最新の仕様に合わせます。 ハッシュタグは5個まで、リールは3分以内。古い「30個」「90秒」の情報のままでは損をします
  • 数字は毎月、自分で記録します。 フォロワー数は、あとから過去の分を見返せません

飲食店はインスタで集客できるのか

できます。ただし、インスタの役割は「来店前の期待を作ること」だと考えてください。データで見ていきます。

飲食店の79.1%がインスタを運用している(2024年)

飲食店ドットコム(シンクロ・フード)が2024年5月に、飲食店の経営者・運営者393名に聞いた調査があります(出典)。

  • 定期的に運用しているSNSは、Instagramが79.1%
  • 集客・認知拡大・販促で最も効果を感じたSNSも、Instagramが48.3%で最多
  • 運用で難しいと感じる点は、「何を投稿するかネタを考えること」42.5%、「フォロワー・再生(閲覧)数の獲得」41.7%、「投稿の継続」34.4%

多くの店がやっていて、多くの店が「ネタ」と「続けること」で困っています。この記事の後半は、この2つの悩みに答える構成にしました。

来店前の期待を作るのは、まだグルメサイトと店構えが上位

リクルート(ホットペッパーグルメ外食総研)が2024年に発表した調査で、初めて行った飲食店について「来店前の期待を作った情報源」を聞いています(出典。2024年4月調査、首都圏・関西圏・東海圏の20〜69歳、有効回答9,606)。

情報源割合
グルメ・口コミサイト26.4%
店構え・店先のメニュー22.2%
知人の口コミ14.7%
SNS11.1%

全体ではSNSは4番目です。ただし、20代では女性28.1%、男性26.2%がSNSを挙げています。客層が若い店ほど、インスタの重みが大きくなります。

若い世代は「見つけて、保存して、Googleマップで確かめる」

ファストマーケティングが2025年1月に、SNSで情報収集をする15〜29歳の360名に聞いた調査です(出典)。

  • SNSや動画サイトを何となく見ていて、気になる飲食店に出会うことがある:80.8%
  • グルメ・飲食店の情報収集に使うサービス:Instagram 67.5%
  • 見つけた店をInstagramのコレクションに保存する:71.2%
  • Googleマップに保存する:61.1%

インスタで見つけた店を、Googleマップでも保存しています。インスタで期待を作り、地図で場所・営業時間・口コミを確かめて来店する。この流れを前提に、設定と投稿を組み立てます。

なお、総務省の2026年6月公表の調査では、Instagramの利用率は全年代で54.8%でした(出典)。若い人だけの道具ではなくなっています。

飲食店のインスタの始め方(設定チェックリスト)

アカウントを作ったら、投稿を始める前に次の4つを済ませます。

  1. プロアカウントに切り替える: 分析(インサイト)や連絡先ボタン、広告が使えるようになる
  2. プロフィールを整える: 店名・業態・エリア・営業時間・予約方法が、ひと目で分かるようにする
  3. 予約ボタンを付ける: 見た人が、その場で予約まで進めるようにする
  4. 位置情報の付け方を決める: 投稿ごとに店の位置を付け、地図から見つけてもらえるようにする

プロアカウントに切り替える

個人アカウントのままでは、分析の数字が見られません。Instagramの「プロアカウント」にすると、プロフェッショナルダッシュボード、インサイト(分析)、広告、連絡先ボタン、カテゴリ表示などが使えます(Instagramヘルプ、2026年9月30日確認)。

プロアカウントには「ビジネス」と「クリエイター」があります。飲食店は「ビジネス」を選べば十分です。切り替えの手順はInstagramヘルプの切り替え方法をご覧ください。アプリの画面の並びは変わるため、この記事ではボタンの順番までは書きません。

注意点が1つあります。プロアカウントは非公開にできません。店のアカウントは公開が前提なので、問題になることは少ないはずです。

プロフィールを整える

投稿を見て「気になる」と思った人は、次にプロフィールを開きます。ここで迷わせないことが大切です。

項目書くこと
名前店名に加えて、業態とエリア(例:店名|五反田の居酒屋)。検索で見つけてもらいやすくなる
カテゴリ「レストラン」「居酒屋」など、業態に合うもの
自己紹介看板メニュー、席の特徴(個室・カウンター等)、営業時間、定休日、最寄り駅からの距離
リンク予約ページ、または自店のホームページ
ハイライトメニュー、アクセス、店内、予約方法など、繰り返し聞かれることをまとめておく

予約ボタンを付ける(表示できるのは1つ)

プロフィールには「アクションボタン」を付けられます。飲食店なら「予約する」「料理を注文」などです。ただし、プロフィールに表示できるアクションボタンは一度に1つです(Instagramヘルプ、2026年9月30日確認)。予約とテイクアウトの両方を載せたくても、どちらか1つを選ぶことになります。予約が主な売上なら、予約を選びます。

アクションボタンは、Instagramと連携した予約・注文サービス(パートナー)のアカウントがあると使えます。追加は、プロフィールの編集から「ビジネスの公開情報」→「アクションボタン」で行います(Instagramヘルプ、2026年9月30日確認)。

レストラン予約のパートナーには、ぐるなび(Gurunavi)などが入っています(パートナー一覧)。自店で使っている予約サービスが対応しているかは、公式の一覧と、各予約サービスの案内で確かめてください。対応していない場合は、プロフィールのリンクに予約ページを置きます。

ぐるなびを使っている店は、グルメサイト比較の記事で、ぐるなびを含む各媒体の料金と選び方をまとめています。

位置情報を付ける

投稿には、店の位置情報を付けられます。付けた位置情報をタップすると、Instagramの地図に同じ場所の投稿が並びます(Instagramヘルプ、2026年9月30日確認)。近くで店を探している人に見つけてもらう入口になります。

位置情報は投稿の前に付けるのが基本ですが、過去の投稿にも後から追加できます(Instagramヘルプ)。付け忘れた投稿があれば、まとめて直しておきましょう。

開業前のインスタ運用

開業前からインスタを動かしておくと、オープンの日に「知っている人」がいる状態で始められます。

何ヶ月前から始めるべきかは、店の準備の進み方で変わるので、一律には決められません。代わりに、段階ごとにやることを決めておきます。

段階いつやること
準備期店名とコンセプトが決まったらアカウントを作り、プロアカウントに切り替える。内装工事、メニューの試作、器や食材選びなど「できていく過程」を投稿する。店のコンセプトを言葉で伝える
予約開始期オープン日と予約の受付方法が決まったらオープン日、場所、営業時間、予約方法を固定の投稿とハイライトにまとめる。予約ボタンを付ける。看板メニューを写真とリールで見せる
開店後オープンしてから来店したお客様の反応、季節のメニュー、当日の空席など「今」を投稿する。毎月の数字の記録を始める

準備期に大切なのは、完成品がなくても投稿できることです。工事の様子や試作の失敗も、「どんな店ができるのか」を想像してもらう材料になります。

コンセプトの決め方は、飲食店開業のコンセプト設計の記事にまとめています。

来店につなげる投稿のコツ

ハッシュタグは5個まで(地名 × 業態 × 看板メニュー)

ハッシュタグは、1つの投稿に最大5個までです(Instagramヘルプ、2026年9月30日確認)。以前は30個まで付けられましたが、2025年12月に上限が変わったと報じられています(Social Media Today)。

5個しか付けられないなら、来店につながる言葉を優先します。飲食店なら、次の3種類から選ぶのが基本です。

種類例
地名#五反田グルメ #池袋居酒屋
業態#居酒屋 #焼き鳥 #カフェ
看板メニュー#もつ鍋 #刺身盛り合わせ

「#お酒好きな人と繋がりたい」のような、店に来る人と関係の薄い人気のタグは、5個の枠を使ってまで付ける必要はありません。

リールは3分以内(新しい人に届く長さ)

リールは縦長の短い動画です。撮影は合計20分まで使えますが、3分を超えるリールは、まだフォローしていない人(新しいオーディエンス)へのおすすめに表示されません(Instagramヘルプ、2026年9月30日確認)。

新しいお客様に見つけてもらうのが目的なら、3分以内に収めます。以前よく言われた「最長90秒」は、もう古い情報です。

当社の動画の作り方(問いから切り抜く)

当社は、自社のチャンネルで動画を作るとき、次の流れで制作しています。

  1. 本編を1本撮る: 長めの動画を1本撮影する
  2. 文字起こしをする: 音声を文字にする(Whisperというツールを使っています)
  3. 見どころの候補を出す: AIが、切り抜きの候補を出す
  4. 縦型に書き出す: 候補を縦型のショート動画に書き出す
  5. 人が選ぶ: 使うクリップとサムネイルは、人が見て選ぶ
  6. 同じ時刻に出す: YouTubeのショートとInstagramのリールに、同じ時刻に投稿する

AIが出すのは候補までです。どれを出すかは人が決めています。

切り抜くときには、自社チャンネルで次のルールを決めています。お客様の店で同じ結果が出ると保証するものではありませんが、考え方はそのまま使えます。

  • 見る人が検索窓に打つ「問い」から切り抜く。 「〇〇ってどう作るの?」「〇〇に合うお酒は?」のように、見る人の疑問に答える部分を選ぶ
  • 中身で答えられないタイトルは付けない。 タイトルで期待させて、動画で答えないと、次から見てもらえなくなる
  • 長さは15〜50秒。 1本で1つの問いに答える
  • 最初の3秒の発話をフックにする。 最初のひと言で、何の動画かを伝える

飲食店なら、「本編」は仕込みの様子や、店主が看板メニューについて話す動画です。1本撮っておけば、何本ものリールに分けられます。「ネタが続かない」という悩みにも効きます。

投稿ネタ一覧

調査で最も多かった悩みは「何を投稿するか」でした。飲食店で使いやすいネタを、目的別に並べます。

ネタ向いている形式ねらい
看板メニューリール・フィード「この店といえばこれ」を覚えてもらう
仕込み・調理の様子リール手間やこだわりを見せ、価格に納得してもらう
季節・限定メニューフィード・ストーリーズ今行く理由を作る
店内・席の様子フィード・ハイライト個室、カウンター、何人まで入れるかなど、予約前の不安を減らす
スタッフ・店主の紹介リール・フィード行く前から親しみを持ってもらう
当日の空席・営業案内ストーリーズ「今日行ける」を伝える。24時間で消えるので気軽に出せる
お酒・ドリンクフィード食事以外の楽しみを伝える
よくある質問への答えリール・ハイライト予約方法、駐車場、子ども連れなど、聞かれる前に答える

インスタの写真はGoogleビジネスプロフィールにも出す

インスタ用に撮った写真は、Googleビジネスプロフィール(Googleマップに出る店の情報)の投稿にも使います。同じ素材を、地図で店を探している人にも見せられます。

前の章で見たとおり、若い世代はインスタで見つけた店をGoogleマップで確かめます。地図の側に写真が少ないと、せっかく作った期待がそこで途切れます。

毎月見る6つの指標と、記録のコツ

当社は、インスタの月次レポートを次の6つの指標で組むように設計しています。自店で記録するときも、まずはこの6つで十分です。

指標見ていること
フォロワー数アカウントがどれだけ育っているか
今月の投稿数続けられているか。数字が落ちたとき、まず投稿が減っていないかを見る
リーチ投稿が何人に届いたか
プロフィール表示投稿を見て、店に興味を持った人がどれだけいたか
ウェブサイトへの遷移プロフィールから予約ページやホームページに進んだ人の数。来店にいちばん近い数字
反応(いいね・保存など)投稿の中身が、見た人に響いたか

推移は13ヶ月分を並べて見ます。13ヶ月あれば、左端に前年の同じ月が来るので、季節の波と本当の変化を見分けられます。

フォロワー数は、あとから見返せない

ここがいちばん大事な点です。フォロワー数は、Instagramの仕様上、あとから過去の月の値を見返すことができません。 リーチなどはある程度さかのぼって確認できますが、フォロワー数は「その時に記録しておかないと残らない」数字です。

月末や月初など、日を決めて、毎月フォロワー数を表計算ソフトやノートに書き留めてください。1年後に「去年の今ごろと比べてどうか」を見たくなったとき、記録がなければ比べられません。

フォロワーより「来店に近い数字」を見る

フォロワー数は目に見えやすいので、つい追いかけたくなります。ですが、店にとって大事なのは、プロフィールを見て予約ページに進んだ人がいるかです。6つの指標のうち、プロフィール表示とウェブサイトへの遷移を、特に注意して見てください。

インスタだけに頼らない:Googleマップ・グルメサイトとの役割分担

当社がMEO(Googleマップ対策)の調査で店舗の数字を見たところ、Instagramのフォロワー数とGoogleマップの検索順位のあいだには、相関が見られませんでした。フォロワーを増やしても、地図の順位が上がるわけではない、ということです。

インスタとGoogleマップは、役割が違います。

手段役割主にやること
Instagram見つけてもらい、行きたいと思ってもらう(期待を作る)写真・リールで店の魅力を伝える。保存してもらう
Googleビジネスプロフィール(Googleマップ)地図で探している人に選ばれる営業時間・写真・メニュー・口コミへの返信を整える
グルメサイト比べて選ぶ人に、予約してもらうコース・席・料金を分かりやすく載せる
自店のホームページ・店舗ページ広告やSNSから来た人の着地点予約方法、アクセス、メニューを1ページで伝える

当社の自社運営の店(モルゲン)も、店舗ごとにInstagramのアカウントを持っています。あわせて、Google広告やInstagram広告から来た人の着地点として、店舗ごとのページを作りました。インスタで興味を持った人が、迷わず予約できる先を用意しておくためです。

Googleマップ側の対策は、MEO対策で集客する方法の記事で詳しく書いています。

来店した人に、また来てもらう

インスタは新しいお客様に見つけてもらうのが得意です。一方で、店の売上を支えるのは、2回目、3回目と来てくれるお客様です。来店したお客様にまた来てもらう方法は、飲食店のリピーターを増やす記事にまとめています。

よくある失敗(チェックリスト)

  • フォロワー数だけを追っている。 予約ページへの遷移を見ていない
  • ハッシュタグを30個付けていた頃のまま。 今は5個まで。地名・業態・看板メニューに絞る
  • リールが長すぎる。 3分を超えると、新しい人へのおすすめに出ない
  • プロフィールに予約方法が無い。 見た人が、Googleで検索し直すことになる
  • 位置情報を付けていない。 地図から見つけてもらう入口を捨てている
  • フォロワー数を記録していない。 1年後に比べられない
  • 開業前は何も投稿していない。 オープン日にゼロから始めることになる
  • 続けられない頻度で始める。 最初に張り切って、1ヶ月で止まる。無理なく続けられる頻度を先に決める
  • 投稿の見返りに割引や特典を付けている。 店が頼んで書いてもらった投稿は、広告であることを示す必要がある場合があります(景品表示法のステルスマーケティング規制、2023年10月施行。消費者庁)。また、Googleのクチコミを特典と引き換えに頼むことは、Googleのポリシーで禁止されています。インスタの企画をGoogleのクチコミに流用しないでください

よくある質問

個人アカウントのままでも集客できますか?

投稿はできますが、プロアカウントへの切り替えをおすすめします。インサイト(分析)が見られるようになり、予約などのアクションボタンや広告も使えます。切り替えは無料です。

予約ボタンは、予約とテイクアウトの両方を付けられますか?

プロフィールに表示できるアクションボタンは、一度に1つです(2026年9月30日確認)。予約が主な売上なら予約を選び、テイクアウトの案内はハイライトや投稿で伝えます。

投稿はどのくらいの頻度ですればいいですか?

決まった正解はありません。大切なのは、決めた頻度を続けることです。調査でも「投稿の継続」は多くの店の悩みでした。1本の動画から複数のリールを切り出すなど、ネタを作る手間を減らす工夫をしてから、頻度を決めてください。

フォロワーはどのくらいいれば集客できますか?

フォロワーの数と来店数は、必ずしも比例しません。当社の調査でも、フォロワー数とGoogleマップの順位には相関が見られませんでした。フォロワーの数より、プロフィール表示と予約ページへの遷移が増えているかを見てください。

インスタの運用は外注したほうがいいですか?

撮影や編集に時間が取れない、何を投稿すればいいか分からない、という場合は、外注も選択肢です。任せる場合も、何を目的にするか(予約を増やしたいのか、認知を広げたいのか)と、毎月どの数字を見るかは、店と運用する側で最初にそろえておきます。

インスタ集客の相談は、STABBLEへ

インスタは、始めることより続けることのほうが難しい道具です。そして、インスタだけでは予約まで届きません。Googleマップ、グルメサイト、ホームページと合わせて、見つけてもらってから予約までの道筋をつくる必要があります。

STABBLEは、飲食店に特化したWEB集客のコンサルティング会社です。Instagramの運用代行では、プロフィールやハイライトを整え、フィード・ストーリーズ・リールで店の魅力を発信します。Googleマップやグルメサイト、WEB広告もあわせてご相談いただけます。

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