【奈良県 酒の聖地へ】「理想に全振りする」一流の哲学に触れた2日間
この記事の結論
- コンサルティング事業部と飲食事業部の社員が一緒に、奈良の今西酒造と油長酒造を訪ねた。目的は仕入れではなく「本質を学ぶ」こと
- 同じ日本酒でも、二つの蔵が大事にしているものはまるで違った。片方は土地と歴史に根ざし、もう片方は日本酒の可能性そのものを更新し続けている
- 心を動かされたのは味そのものより、言うのは簡単なことを実際にやり切っている姿勢だった。それを店の付加価値へどう変えるかが、持ち帰った宿題になった
なぜ、奈良へ向かうのか
(動画 0:39 から)
新幹線の車内から始まります。
向かったのは奈良。「風の森」でお馴染みの油長酒造と、「みむろ杉」でお馴染みの今西酒造です。
この訪問は、取引先の紹介で組んでいただいた研修として実現しました。飲食店を運営していれば酒蔵と関わる機会はありますが、造り手の考え方をまとめて聞ける機会はそう多くありません。
参加したのはコンサルティング事業部と飲食事業部の両方の社員です。片方だけで行かなかったところに、この研修の狙いがあります。
今西酒造 —— 神様のいる土地で、手を抜かない
(動画 1:21 から)
今西酒造があるのは三輪です。
酒の神様がいる地とされる場所で、その土地の空気ごと醸すという考え方で酒を造っています。
驚いたのは、鎌倉時代から続くやり方を、いまも実際に守って造っていることでした。
参加した社員がいちばん心を動かされたのは、味そのものよりもこの点です。
口で言うのは簡単だけど、それを実行しているというところが本当に素晴らしい
これは日本酒に限った話ではありません。どんな仕事にも同じことが言えます。 理想を掲げるところまでは誰でもできて、差がつくのはそれを毎日守り切れるかどうかです。
自分たちの店に置き換えたとき、掲げた基準を毎日そのとおりに実行できているか。その問いが、この場で全員に返ってきました。
油長酒造 —— 日本酒の可能性を更新し続ける
(動画 3:59 から)
もう一つの蔵、油長酒造の「風の森」は、まったく違う哲学を持っていました。
同じ日本酒でありながら、酒を造るうえで大事にしていることが全然違う。 片方が土地と歴史に根ざしているとすれば、もう片方は日本酒という飲み物の可能性そのものを更新しにいっています。
どちらが正しいという話ではありません。理想の置き方が違えば、そこへ全振りする方向も変わるということです。
複数の蔵をめぐってきた社員が、それでも今回いちばん刺激を受けたと話していました。
コンセプトを体現するために必要なことを、一つずつ整備している。その姿勢と、整備の細やかさ。組織としての強度が、そこに表れていました。
この感動を、店舗の付加価値に変える
(動画 6:37 から)
研修は、感動して終わりでは意味がありません。
飲食店を運営する立場としての宿題は明確です。ここで受け取ったものを、どうやってお客様に届く形に変えるか。
造り手が何を考えて造っているかを知っている店と、知らずに注ぐ店とでは、同じ一杯でも伝わるものが変わります。それは値付けにも、選ばれる理由にも効いてきます。
「美味しい」の先にある価値とは何か——この研修の問いは、そのまま日々の店づくりの問いでもあります。
飲食事業部マネージャーの決意
(動画 8:21 から)
現場を預かるマネージャーが、持ち帰るものを言葉にしています。
自分たちの甘さを痛感した、というのが率直なところでした。プロとしての視座が塗り替えられる瞬間が、この2日間にはありました。
代表・杉浦の想い
(動画 9:22 から)
最後に、代表の杉浦が今回の研修について話しています。
STABBLEが掲げているのは「日本をリブランディングする」というビジョンです。
日本酒はその象徴的な題材です。国内で当たり前に飲まれているものの中に、世界に出していける本物がある。その価値を正しく伝えられる店を増やすことが、コンサルティングと自社店舗運営の両方をやっている会社の役割だと考えています。
一緒に楽しめる仲間へ
この2日間の記録は、採用を意識して撮られたものでもあります。
「和気あいあい」よりも、思考の深さや専門性への追求を大事にする。この会社はそういう場所です。
飲食の仕事を一生モノの専門職にしたいと考えている方には、届くものがあるはずです。