食べログからの集客に力を入れたいと考えているものの、今ひとつ機能を使いこなせていないという経営者も多いのではないでしょうか。
「そもそも食べログで何ができるのかわからない。」
「食べログで集客効果を伸ばすコツを知りたい。」
そんな疑問や悩みを解決するべく、この記事では食べログの基本知識を押さえると共に、集客につなげるコツを解説します。
1.食べログで集客は可能?基本からチェック
まずは、食べログとはどのようなことができるサイトで、どこまでが無料なのかなど、基本的なポイントをチェックしてみましょう。
そこをしっかり理解することで、食べログでの集客が効率的に行えるようになります。
1-1.食べログとはどんなグルメサイト?
食べログとは、カカクコムグループが運営している日本最大級のグルメサイトです。コンセプトは、「失敗しないお店選び」。
実際にお店を利用したユーザーのリアルな評価を無料で閲覧できることより、信頼性の高いサイトとして人気があります。
2023年12月時点で、総ページビューは約20億7,121万PV、月間利用者数は約9,500万人となっている食べログ。掲載店舗数も、85万件を超えています。※1
また、積極的に宣伝活動を行っていない名店が、多く掲載されているのも特徴です。
ユーザーは5段階で料理の味や接客の質などを評価。その結果コメントや写真と照らし合わせながら、評価の妥当性をチェックすることが可能です。
ネットでのお店選びの参考に、大きく貢献しているシステムとなっています。
※1 参考サイト 広告(メーカー・団体様等向け)について
・「店舗ホームページ」「口コミサイト」2つの側面を持っている
食べログには、大きく分けて2つの側面があります。1つは、店舗の基本情報を登録できる機能です。
ホームページを持たない店舗が、ホームページ代わりとして使うことができます。さらに、店舗情報には写真やメニュー情報、クーポンの掲載が可能。
これらの機能を工夫し、使いこなすことにより、集客アップが狙えます。
ちなみに店舗側が登録せずとも、一般ユーザーが店舗を登録することも可能です。
もう1つの側面は、店舗を評価する口コミサイトであるということ。ユーザーがリアルな口コミを掲載できることが、大きな特徴となっています。
偏りのない率直な感想や評価がサイトの信頼性を高め、お店選びの参考にするサイトとしてのポジションを得ているでしょう。
・無料会員として利用することも可能
グルメサイトの登録や運営には、必ず費用がかかると思われがちですが、食べログには無料会員が存在します。店舗情報の掲載と、口コミが投稿されるところまでは、無料で使用することが可能です。
しかし、店側からクーポンを配布したり、写真の掲載枠を増やしたりという、よりディープなメニューは有料会員しか行えません。
効果的な集客を目的として食べログを活用するなら、有料プランを検討する必要があるでしょう。
1-2.食べログで集客を行うメリット
食べログを使う一番のメリットは、次の3つ。
・低価格から集客可能
・ページがシンプルで見やすい&使いやす
・有料プランのではアクセス状況などを数値化してもらえる
それぞれについて、詳しく解説します。
・低価格から集客可能
食べログは良い口コミが集まることで、費用をかけずとも人気店になれる可能性を秘めています。
料理やお店の雰囲気づくり、接客の質にこだわっていれば、近隣の店より評価が上がり、選ばれる機会がアップ。
食べログで人気店の仲間入りを果たせば、結果的に広告費を抑えられるでしょう。
・ページがシンプルで見やすい&使いやす
ページの作りが非常にシンプルという点も、メリットに挙げられます。
料理や内観の写真がトップページで確認しやすく、文字の量も他サイトと比べると最低限に抑えられています。
店舗の基本情報・写真・口コミという判断材料が見やすいので、ユーザーをサイトから離脱させず、予約までスムーズに誘導できます。
・有料プランのではアクセス状況などを数値化してもらえる
有料プランの中には、ページのアクセス状況や予約率を数値化してくれるサポートプランもあります。
店舗の集客に食べログがどの程度貢献しているのかを分析することができるので、マーケティングツールとしても役立ちます。
1-3.食べログで集客を行うデメリット
食べログを利用するデメリットは、次の3つ。
・店舗で口コミの削除ができない
・送客に手数料がかかる
・外食意欲がない時期に弱い
それぞれについて、詳しく解説します。
・店舗で口コミの削除ができない
店舗の強い武器になる口コミですが、低評価が付いてしまったときにはデメリットにもなります。口コミは店舗側で削除することができず、辛口のコメントがお店選びの参考にされてしまうことも。
食の好みは十人十色ですので、手の込んだ料理を提供したつもりでも、中には低評価をつける人がいるかもしれません。そのことを理解した上で、口コミを上手に使っていきましょう。
・送客に手数料がかかる
食べログは導入費用・固定費0円でネット予約を導入できますが、Web予約1人につき、ランチ100円、ディナー200円の送客手数料がかかります。
予約が入るほど費用がかかるため、広告費の予算を決めにくいというのはデメリットでしょう。
ただ、集客にネット予約は重要な武器となるので、上手に活用したいところです。
・外食意欲がない時期に弱い
「ニッパチ」などと呼ばれるように、2月と8月は飲食店の来店数が落ち込みやすい時期です。
このような閑散期は、そもそも外食意欲が薄くなるため、食べログ自体のPV数が大きく下がります。
外食意欲が希薄な時期には「お店に食べに行きたい!」という意欲を掻き立てる必要があるでしょう。食べログに頼るだけでなく、SNSなどを活用する工夫をしてみてください。
2.有料になるといくらかかる?全4プランのご紹介
食べログの有料プランは4パターンあり、月額固定費や享受できるサービスも大きく異なります。ここからは、それぞれの違いについて説明していきます。
2-1.ライトプランS
月額固定費1万円と、もっともリーズナブルに始められるプランです。
「表現力アップ」と「来店促進」の2つのサービスが利用できます。
表現力アップとは、自店舗のページ上部に、写真を10枚まで追加できる機能です。看板メニューや外観、内装など、店舗のこだわりの情報を自由に表示できるので、競合店舗との差別化を図りやすく、訴求力アップにつながります。
来店促進とは、インターネット予約やポイント付与が行える機能です。24時間予約の受付ができるので、スタッフの手間が省け、予約の取りこぼし防止にもなります。
ネット経由の予約状況は、タイムテーブルで一覧できます。店舗側で追加登録できるようになっているので、電話経由の予約を転記すれば、すべての予約を一元管理することが可能です。顧客情報も自動的に蓄積されるので、顧客管理にも役立ちます。
2-2.ベーシックプランS
月額固定費2万5000円で申し込めます。
ライトプランSに、「アクセスアップ」を図る機能が追加されたプランです。具体的には、「ジャンル」や「エリア」の検索結果で優先的に表示されたり、近隣店ページ内にバナー表示できたりするなど、ページ流入をさらに促すプランになっています。
これから食べログを使いこなしていきたい場合は、まずは料金を抑えながら利用できる、
ライトプランSかベーシックプランSを申し込んでみてはいかがでしょうか。
2-3.プレミアム5プランS
月額固定費5万円のプランです。
このプランからは、プレミアム機能として、「ゴールデンタイム強化」と「サポートサービス」の2つが追加されます。
ゴールデンタイム強化とは、食べログ内でもっとも予約が多いゴールデンタイムに検索結果で優先表示をさせる機能です。
昼間であれば11〜14時、夕方の場合は17~19時といった時間帯に露出強化できるので、効率的に集客アップさせられます。週に7枠まで使え、最優先表示される時間帯と曜日を店舗側で選択できます。
たとえば、予約が入りにくい平日の夕方に集中して表示させるなどのカスタマイズも自由です。
「サポートサービス」では、効果分析・トレンドレポート送付、お問い合わせ専用デスクなどのサポートが受けられます。確実に集客を伸ばしていくためには、分析と改善を繰り返し、PDCAサイクルを回していくことが肝心です。サポートサービスを使えば、分析や改善を任せられ、有益な情報もレポートしてくれるので、店舗側は運営や新規メニューの開発のほうに時間を割けます。
2-4.プレミアム10プランS
月額固定費10万円のプランで、有料プランの中ではもっとも高額です。
プレミアム5プランSのさらに倍の数字である、ゴールデンタイム週14枠となっています。露出を最大化でき、大幅な集客アップが期待できます。
食べログが提供する集客サービスの効果を余すことなく享受できる贅沢なプランだといえるでしょう。
新規オープンした、移転した場合など、一度に大勢の人に店舗を認知させたい場合には、検討する価値が高いのではないでしょうか。
5.食べログで集客アップするコツ
食べログで集客を大幅にアップさせる方法は、数多くあります。
しかし、店舗の規模などによっては、全方位対応を行うのはコスト面などから考えても現実的ではないでしょう。
そこで、代表的な集客方法を4つご紹介するので、店舗に合った方法を導入してみてください。
5-1.ネット予約を利用できるようにする
有料にはなりますが、客数を上げるためにネット予約ができるようにしておくことは重要です。
特にスタッフの人数が少ない店舗などは、営業時間内の電話は忙しくて取れない場合も多いでしょう。
ネット予約であれば、24時間体制で、電話不要で予約を受けられます。仕事の都合で、日中はなかなか電話ができないユーザーにとってもネット予約は便利です。
また、ユーザー側が氏名や電話番号を入力するので、聞き間違いも起こりません。予約後には予約完了メールも送られるので、ユーザーに安心感を与えられます。
5-2.掲載写真に気を遣う
食べログは料理や店内の写真が見やすいページ構造になっているため、写真で魅力を伝える工夫が必要です。
検索画面の写真となる代表写真や、店舗ページのトップに掲載されるメイン写真は、反響に大きく影響するので特に気を遣いましょう。
写真にも様々なジャンルがありますが、飲食店なら料理のビジュアルは大きな魅力となるはずです。
周辺地域の競合店舗よりも目立ち、良い印象を残すために、一目で「食べたい!」と思わせる写真を掲載するのがおすすめ。
そのためには、料理の色合いや盛り付けの美しさがきちんと伝わる、鮮明な写真を選ぶのが基本です。 可能であればカメラマンに依頼し、最適な照明の下できれいな写真を撮ってもらいましょう。
費用的に難しい場合でも、画像加工アプリを利用すれば、ある程度の補正が可能です。
特に、看板メニューの写真は絶対に気を抜かないことです。料理のほか、外観や内装の写真も、ユーザーにはチェックされる可能性が高いでしょう。
店舗の雰囲気や魅力が伝わる写真を数多く掲載しておくことがポイントです。
5-3.適切な「特長ワード」を設定
食べログでは店舗の売りなどを紹介できる、「特長ワード」を5つまで設定できます。
設定した特長ワードはユーザーが検索を行った際にヒットするので、ジャンルや店名以外の検索でも店舗ページへ訪れてもらえる可能性がアップ。
人気のある特長ワードを上手に活用すれば、アクセスアップが望めるので、慎重に選んでみましょう。
5-4.シーンや目的に合わせたコースをラインナップ
飲食店を利用する目的は、人によってさまざまです。より多くの集客を見込むために、コースの見直しも効果的。席だけ予約しかないと、店舗の魅力や個性がわかりにくくなります。
しかし、コースが充実していれば、季節やイベントに合わせて利用してもらいやすくなるのがポイントです。
また、一人当たりの単価を上げることにも貢献し、あらかじめ決まったメニューとなるのでスタッフへの負担が減らせるなど、コース予約は店舗側にも大きなメリットがあります。
松竹梅の価格が異なる3コースを基準としながら、店舗の立地や季節に合わせてバリエーションを増やしてみてください。
6.そのほかのグルメサイトとの比較
グルメサイトは食べログの他にもあり、それぞれ特徴が異なります。ここでは、特に有名な3サイトを紹介しながら、食べログと比べてみましょう。
6-1.グルメサイトのパイオニア『ぐるなび』
現在も確かな存在感でグルメサイトを牽引しているぐるなびは、実はグルメサイトのパイオニア。
有料プランは1年契約のため長期的な目で集客の戦略が立てられますが、1年間分の販促費用がかかるということなので、よく考えたプラン選びが重要です。
また、マンツーマンで担当営業がつき、販促の悩みの相談などのサポートが受けられるのも特徴でしょう。外国語版もあるので、インバウンドの獲得も考えている方におすすめです。
6-2.圧倒的な会員数を誇る『ホットペッパー』
ホットペッパーはグルメサイトだけでなく、さまざまな関連サイトを展開しているため、多くの会員を抱えています。
ターゲットを若者にしているのも特徴で、若い女性の利用数が多く、女子会などを強みとしているお店にはぴったりです。
また、集客のための支援以外にも、POSレジアプリ「Airレジ」などを展開しており、独自のサービスが充実しているのも魅力でしょう。
6-3.口コミの信頼性が高い『Retty(レッティ)』
Rettyはグルメサイトの中でも新しい媒体ですが、飛躍的に利用者を伸ばしています。その一つに、口コミの信ぴょう性が高い事があげられるでしょう。誹謗中傷も少ないので、気軽に取り入れやすいのも魅力です。
また、SNS機能があるなど、ほかのグルメサイトとは一味違う取り組みをしているので、2個目のグルメサイトとして運用してみるのもおすすめです。
6-4.食べログと他のサイトの比較表
食べログと、他のグルメサイトの違いを表にしてみました。
自店舗には、どのグルメサイトが合っているのかの参考に活用してください。
飲食店の集客はSTABBLEにお任せを!
STABBLEはWEB広告やグルメサイトの運用に特化し、
来客数増加をミッションとした飲食店専門コンサルティングチームです。
サービス開始から10年以上が経ち、
通算300店舗以上の飲食店WEB集客を担当してきています。
そして、月商200万円アップ、送客数600人増、利益率が5%から10%に改善など、
納得の成果と数値を出しながらクライアントの悩みと真摯に向き合ってきました。
この実体験をもとに店舗コンセプトの検討、店舗用物件探し、料理・メニュー開発など、
机上の空論ではない現実的な提案が可能です。
実績に基づいた、居酒屋経営のノウハウや利益を出すためのテクニックを提案させてください。
「少し興味が湧いた」「話だけでも聞いてみたい」という軽い気持ちでも大歓迎。
無料相談ができますので、下記のフォームからぜひご相談ください。