日本の主要グルメサイトの1つである『ホットペッパーグルメ』。 CMなどで見ることも多いので、その知名度とネット予約できる点から利用者は多くいます。
しかし、掲載する側の飲食店経営者にとっては、
「ホットペッパーグルメを利用するメリットがわからない」
「プランが多くて何を選べば良いか迷う」
「掲載料金に対する費用対効果が気になる」
という悩みを抱えている方も少なくありません。
この記事では、ホットペッパーグルメの基礎知識をまとめ、集客力を伸ばしていくコツをご紹介します。
1.ホットペッパーグルメとはどんなサービス?
食べログやぐるなびと並び、日本の大手グルメサイトであるホットペッパーグルメ。名前は知っていても、実際にどんなグルメサイトなのでしょうか?
まずはホットペッパーグルメの特徴など、基本情報をご紹介します。
ホットペッパーグルメの基本情報
ホットペッパーグルメは、株式会社リクルートライフスタイルが運営しているグルメサイトです。主に20~30代の若年層、そして女性からの人気がある媒体でもあります。
ネット予約をはじめ、クーポンの利用やポイントを貯めることもでき、飲食をよりお得に利用するために使っているというユーザーも多いのが特徴です。
■ネット予約で3つのNo1を獲得
ホットペッパーグルメは、「ネット予約利用者数」、「予約できる店舗数」、「予約満足度」というネット予約の3つの項目でNo.1を獲得しています。(2020年5月及び2021年6月時点 (株)東京商工リサーチ調べ株式会社東京商工リサーチ調べ)
ネット予約の画面も見やすい構造になっていて、店舗の空き状況などがすぐにわかるのもメリット。
その使いやすさから、ネット予約利用者数は2020年に4億人を突破しています。この利用者数の多さは、集客をしたい店舗にとってかなりのメリットとなるでしょう。
■店舗ホームページとして活用可能
ホットペッパーグルメは、店舗の基本情報を登録することが可能です。そのため、独自のホームページを作らずとも、ホットペッパーグルメをメインのホームページとして活用できます。
登録方法もスマホやパソコンから簡単に行えるので、ゼロからホームページを立ち上げるより、費用や労力を減らせるでしょう。
■Pontaポイントが貯まる予約サイト
ホットペッパーグルメでは、ネット予約をして来店することで、人数に応じてPontaポイントが付与されます。
1ポイント1円として利用でき、次回の会計で使えばお得感を得られます。
また、飲食以外の「ホットペッパービューティー」や「じゃらん」などリクルート系列のサイトでも使えるので、ユーザーに還元されるメリットが大きいことでも有名です。
※ちなみに、ポイントの利用には手数料がかからないので、店舗側はどんどんポイント利用を促しましょう。
ホットペッパーグルメに掲載するメリット・デメリット
お店を予約したいユーザーにメリットの多いホットペッパーグルメですが、店舗側についてもチェックしてみましょう。
掲載するメリットもあればデメリットもあるので、ホットペッパーグルメが自店に合っているかを判断する材料にもしてみてください。
■ホットペッパーグルメのメリット3つ
・1.予約手数料が安い
ホットペッパーグルメの掲載メリットとしてまず挙げられるのは、ネット予約手数料が比較的安い金額設定になっているということ。
ぐるなびや食べログは、どちらもディナー1人200円の手数料がかかるのに対し、ホットペッパーグルメは1人50円と4分の1の価格設定です。
予約手数料は予約が入った分だけかかる出費なので、ここを抑えられるのは大きなメリットになるでしょう。
・2.ポイントで来店を促せる
ポイントを貯めてお得感を味わっているユーザーは多く、多くの企業がポイントサービスを導入しています。
ホットペッパーグルメではPontaポイントを導入していて、ユーザーはホットペッパーグルメを使ってネット予約をするだけで、ポイントをゲットすることが可能です。
この付与されたポイントは店舗負担となるため、デメリットと感じる方もいるかもしれません。しかし、「ポイ活」という言葉が浸透してきていることからもわかるように、ポイントの有無でお店を選んでいるユーザーも多くいます。
Pontaポイントがあることによって、ホットペッパーから予約をするユーザーが増える、その結果店舗の来客数も増える、という効果が期待できるでしょう。
また、「貯まったポイントを使いたい」というユーザーを集客することもでき、リピータにつなげることが可能です。
・3.ターゲットやシーンを狙って集客できる
ホットペッパーグルメの強みといえるのが、利用しているユーザーが明確なので、利用目的に合わせた集客が可能という点です。
ホットペッパーグルメのユーザーは20代などの若年層、そして女性の比率が多くなっています。そのため、トレンドをいち早く取り入れたメニューや、写真を撮りたくなるような内観などを武器としているような店舗は、好成績を出しやすいでしょう。
また。女子会や誕生日、忘年会など、シーンごとの集客にも強いので、季節に合わせたコースや宴会プランを打ち出していくことで、より効果的な集客につなげられます。
■ホットペッパーグルメのデメリット2つ
・1.掲載費が高い
まず1つ目に、比較的掲載費が高い点が挙げられます。
最大掲載料10万円の食べログに対し、ホットペッパーでしっかり集客プランを組むと、25〜30万円ほどかかることも。
また、ここ数年のホットペッパーグルメは、検索エンジンでのヒット率が芳しくありません。
GoogleやYahooなど検索エンジンで「渋谷 居酒屋」と検索した際、表示位置が食べログやぐるなび、Rettyより下に位置することが多くなっています。
有料掲載を決める前に、まずはあなたのお店の地域での検索順位を調べてみましょう。
・2.ほかのグルメサイトでもポイントは貯まる
グルメサイトで予約をすることで、お得にポイントが貯まるというシステムは、今やホットペッパーグルメだけのサービスではありません。
食べログはTポイント、ぐるなびは楽天ポイントと提携しているため、欲しいポイントから予約サイトを決めるというユーザーもいるでしょう。
そのため、Pontaポイントを利用していないユーザーにとって、ホットペッパーのポイントサービスの魅力は低く、ほかのグルメサイトに流れてしまう可能性もあります。
ポイントサービスだけに頼らず、いくつかの強みと組み合わせる必要があるでしょう。
2.ホットペッパーグルメのプランと掲載料をチェック
それでは実際に、ホットペッパーグルメに掲載する場合、どんなプランがあり、費用はどれほどかかるのかチェックしてみましょう。
無料掲載プランについて
ホットペッパーグルメには、無料掲載プランが用意されています。ただ、載せられるのは店舗の基本情報、メニューやコースのみです。
写真や情報のPRは、有料掲載と遜色ないレベルですることができ、クーポンも3枚まで掲載可能なので、これで十分という店舗は、無料掲載プランでも問題ないでしょう。
ただし、「ネット予約機能」を使いたい場合は、有料契約が必要です。また、ホットペッパーグルメの強みの一つでもあるシーン検索(女子会、誕生日など)で表示させたい場合も有料契約が必要となります。
■無料掲載プランは解約できる?
無料掲載プランを実際に使ってみて、思ったものと違うようであれば、店舗管理画面や電話から解約することができます。
もちろん解約費用なども発生しないので、まずはお試しとして活用してみるのもおすすめです。
有料プランについて
ホットペッパーグルメの有料販促商品は主に、「基本プラン」「オプション商品」「業務サポートパック」の3種あり、それらの合計金額が月の広告費となります。
それぞれの内容をチェックしてみましょう。
■基本プラン
月額固定費10,000円~180,000円までと、幅広く用意されている基本プラン。
有料掲載することでネット予約が可能になり、どのプランにするかによって、「特集の本数」「掲載できるクーポンの数」「掲載順位」という3点に違いが出ます。
ちなみに「特集」とは、店舗の特徴を表す要素で、選んだ特集テーマの一覧ページに店舗が掲載されるというシステムです。
「内装がオシャレなお店」「誕生日・記念日サービスあり」などのテーマがあり、エリアによっては70種類以上のテーマになる事も。 的確な特集を選ぶことで、ユーザーの目に触れる機会を増やせます。
「どのプランに掲載するべきか?」というのは、エリアのマーケットによって選ぶ必要があるでしょう。
例えばビッグエリアの新宿では、SSP契約している店舗が100店以上あります。そのため、同等の勝負をするにはSSPプランの契約が必要なので、毎月180,000円の広告費を準備しなければいけません。
反対に、スモールエリアならば基本プランのランクを落とし、広告費を抑えた戦略も可能でしょう。
■オプション商品
オプション商品とは、基本プランに追加で申し込むことで販促効果をさらに伸ばしてくれる商品のことです。
大きく分けると以下の3種類があります。
・サブサイト商品(利用シーンに特化したサイトに別途掲載)
・PR商品(検索時に出る上位2枠の「PR枠」に時点を表示)
・ポイント商品(予約者へのポイント還元率を大幅にUP)
オプション商品は、短期間で集中して集客力を高める効果があります。
自店の書き入れ時を狙って適切な商品を見極め、申し込むのが効果的です。
逆に、1年などの長い契約では販促費の無駄になる可能性が高いので、なるべく長期契約は避けるように注意しましょう。
■業務サポートパック
店舗の販促を多角的にサポートしてくれる商品です。主にできることとしては、以下の3点が挙げられます。
・ホームページ作成
→デザイン性が高く、ネット予約手数料0円の店舗ホームページを作成。
・メッセージ配信
→以前お店を利用したお客さんにダイレクトメールを送信。
・ネット広告配信
→Googleなどの検索エンジンやWeb上の各サイトにお店の広告を自動表示。
どれもグルメサイト以外の入り口から、集客をサポートしてくれるサービスです。グルメサイト離れが叫ばれる中で、販促の手段を増やすことに貢献してくれます。
月額は1~2万円と比較的安価なので、時間や費用に余裕がある場合はぜひ取り入れて有効活用しましょう。
■有料プランは解約できる?
ホットペッパーグルメのプランは、年間契約となっています。契約期間中の解約はできないので、1年間かけて活用していく覚悟が必要です。
また、契約期間中、上のプランへ変更することは可能ですが、下のプランへの変更はできません。
3.ホットペッパーグルメで集客アップするには?
せっかくホットペッパーグルメに掲載するなら、費用対効果を上げて運用しましょう。
どうやったら集客アップにつながるのか、具体的な対策は何なのか、次の3つのポイントをチェックしてみましょう。
基本プランはエリアの数字をもとに決定
商品の中で最も重要なのは基本プランです。
基本プランは年間契約なので、無駄な費用の発生を防ぐためにも、契約前のエリア調査はマスト。契約前にホットペッパー担当者や窓口に、同じエリアの各プランのアクセス数や予約数などの数字を可能な限りヒアリングしましょう。
そうすることで、目標売上を達成するために必要な基本プランが見えてきます。
毎月の分析と特集の組み換え
ホットペッパーグルメの管理画面では、アクセスや予約数の推移を見られる「クライアントレポート」をダウンロードすることが可能です。
また、営業担当や窓口から、エリア平均とも比較できるさらに詳細のレポートも出してもらえるので、できればそちらも活用しましょう。
レポートを分析することで、そもそものアクセスが少ないのか、アクセスは取れているが予約する人が少ないのかなど、課題が浮き彫りになります。現在抱えている問題をしっかり把握し、改善策を練りましょう。
また、特集にはトレンドがあり、毎月人気のテーマが変動します。加えて、季節限定で出る特集もあるので、基本プランは同じでもトレンドを逃さないよう、毎月特集を組み替える柔軟性を持ってください。
特集の設定画像が魅力的でなかったり、特集検索ページで同じ画像が2枚表示されていたりと、お客さんの流入を逃してしまっているお店もしばしば見かけられます。画像設定は念入りに行いましょう。
オプション商品の短期契約で勝負をかける
サブサイト商品、PR商品、ポイント商品は短期的な予約数UPに有効です。
時期によって、
「宴会の大人数予約をしっかりとりたい」
「女子会や誕生日などシーン利用を増やしたい」
という狙いを設定し、ページ内容もテーマに沿う形に変更して、商品の強みを最大限生かす戦い方がおすすめです。
特にポイント商品は、11月、12月、3月、4月の宴会の時期に活躍するもの。
幹事のお客様に「このお店はポイントが貯まりやすい」というお得な印象を与えるので、宴会シーズンに短期契約することを推奨します。
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STABBLEはWEB広告やグルメサイトの運用に特化し、
来客数増加をミッションとした飲食店専門コンサルティングチームです。
サービス開始から10年以上が経ち、
通算300店舗以上の飲食店WEB集客を担当してきています。
そして、月商200万円アップ、送客数600人増、利益率が5%から10%に改善など、
納得の成果と数値を出しながらクライアントの悩みと真摯に向き合ってきました。
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